―土木CAD製図基準(案)の位置付け-
【制定の趣旨】
従来の土木製図では図面が紙に書かれることを前提としていたため、土木製図基準では紙に描かれる線、記号、文字、数字や尺度、表現方法などに関してのみ規定している。すなわち、CADを使って土木製図を行う際のCADデータの作成方法に関しては拠り所がないため、今回「土木CAD製図基準(案)を制定するものである。
【定義と目的】
土木CAD製図基準(案)は、CAD図面に表現される情報を実用レベルで円滑かつ正確に関係者間で交換するための基本ルールを定める。
本基準の目的は、1つには土木製図基準を補完して情報化社会の要求に応えること、2つ目に各発注者が制定するCADに関する基準の基本となることである。
また、本基準は以下の用途で利用できる。
- 土木事業の事業主体が定めるCAD製図基準等の基準書の基本
- 土木事業土木技術者の実用書
- 学校教育における教科書
- 土木構造や土木システムの設計に興味を抱く人に役立つ参考書
なお、このマニュアルは次の条件を満足するものとする。
- このマニュアルに従って作成されるCADデータは「CADデータ交換仕様(SXF Ver.2.0)で表現できる
- ライフサイクルにわたる交換・共有・活用に対応できるCAD図面が作成できる
- CADの特性を生かし再利用が容易であるようなCAD図面が作成できる
※土木CAD製図基準(案),製図基準(案)の参考図についてはメニューの同タイトルをご参照ください。