台湾においては、これまでに運転されていた原子力発電所全6基が40年の所定の運転期間を満了次第に運転を終了し廃止措置段階へと移行することとなっており、
2025年にはそのすべての原子炉が運転を停止する時期を迎える。
そのため、放射性廃棄物処分や使用済燃料貯蔵の事業推進が重要な課題となっており、特に低レベル放射性廃棄物の処分の事業化は喫緊の課題となっている。
このような状況を踏まえ、土木学会エネルギー委員会では、これまで、低レベル放射性廃棄物処分技術の分野に係る台湾電力の関係機関の専門家を招いての技術交流を積極的に進めて来ている。
昨年は、浅地中処分に関する最新の技術動向に関して、日本の専門家も招いて、台湾の専門家との情報交換等の技術交流ワークショップを非公開で開催しましたが、
本年度は、より多くの日本の専門家や関係者の皆様との技術交流を期待して、公開でのシンポジウムを開催することとしましたので、多数の皆様のご参加をお願い致したく、お知らせ申し上げます。
タイトル :2024年日台技術交流:低レベル放射性廃棄物処分技術に関する国際シンポジウム
(2024 Japan-Taiwan Technology Exchange: International Symposium on Low-Level Radioactive Waste Disposal Technology)
主催 :公益社団法人土木学会土木学会 エネルギー委員会
日時 :2024年10月21日(月)9:30~16:30(予定)
場所 :土木学会講堂(オンライン同時開催)
プログラム(案)※下記のプログラム案は、都合により変更となる可能性がございます。あらかじめご了解をお願いします。
9:30~12:00
(1)SASAKI, Tai【佐々木泰】(日本原燃(株)、埋設事業部 副事業部長 兼 低レベル放射性廃棄物埋設センター長)
Validation of a natural barrier evaluation model(天然バリア評価モデルの検証)
(2)KARIGOME, Satoshi【苅込 敏】 (日本原子力発電(株) 廃止措置プロジェクト推進室 調査役)
Safety review of Tokai L3 burial facility(L3埋設施設の概要と安全審査)
(3)SAKAI, Akihiro 【坂井 章浩】(日本原子力研究開発機構 バックエンド統括本部 埋設事業センター 副センター長)
Study of Radionuclide Migration Model for Concrete-pit and Trench disposal(コンクリートピット処分及びトレンチ処分の核種移行モデルの検討)
13:00~16:30
(4)WANG, Yu-Ju 【王郁如】(台湾電力)
Progress and Difficulties in Low-level Radioactive Waste Disposal in Taiwan.(台湾における低レベル放射性廃棄物処分の進展と困難さについて)
(5)LIN, Ying-Chieh 【林英傑】(SINOTECH社)
Current Status of Low Level Radwaste Disposal Technical Development in Taiwan, LLWD2024 Report Summary.(台湾における低レベル廃棄物処分技術開発の現状:_LLWD2024報告書の概要)
(6)LIN, Ying-Chieh 【林英傑】(SINOTECH社)
Technical Development of Near Surface Disposal in Taiwan.(台湾におけるLLW浅地中処分の技術開発)
(7)IN, Wei 【林 蔚】(工業技術研究院)
Long-term Stability of the Potential Host Rocks in Taiwan: Tectonic Perspective.(台湾における候補岩体の長期の安定性:テクトニクス構造の視点)