今月1日夜(日本時間2日未明)、バングラデシュの首都ダッカで、悲惨な事件が発生し、日本人7人を含む20人が亡くなられたと報じられております。土木学会を代表し、この事件の犠牲者に心から哀悼の意を表します。
今回の事件に巻き込まれた日本人は、いずれも人口が急増するダッカの交通渋滞解消に向けたインフラ整備プロジェクトの調査に携わっておられた方々です。また、犠牲になられた方々の中には、3人の本会会員も含まれております。同じインフラ整備に携わる者として、犠牲者のご無念を考えると、深い悲しみに堪えません。
土木学会では、バングラデシュ技術者協会(The Institution of Engineers, Bangladesh)との間で、協力協定を締結し、交流活動を行っています。バングラデシュでは今後ともインフラ整備の必要性が高いことから、土木学会としても、安全には十分に留意しつつ、関係機関と連携し、同国のインフラ整備に関する支援を継続していきたいと考えております。
2016年7月4日
土木学会会長
田代民治