東日本大震災以降の厳しい電力需給のひっ迫などにより、早急な電源確保のニーズが高まるなか、発電所設置の際の環境アセスメントの簡素化・迅速化に関する具体的な方策について検討するため、経済産業省と環境省は2012年9月に連絡会議を設置しました。会議では火力・風力・地熱の関係事業者と関係自治体からヒアリングを行い、その結果を踏まえて両省で意見を交換して、2012年11月27日に中間報告を発表しました。
土木学会エネルギー委員会環境技術小委員会は、この動きに対応して、発電所環境アセスメントの迅速化に資する技術開発の動向調査を開始しました。
当小委員会では迅速化に資する調査技術、データベース、予測・評価技術の開発動向と活用事例を調査し、報告書をとりまとめました。
つきましては下記のとおり報告会を開催します。合わせて海洋生態系の専門家に講演をお願いしました。
皆様、奮ってご参加ください。
なお、報告書の全文を環境技術小委員会のホームページ http://committees.jsce.or.jp/enedobo/EES#006 に掲載する予定です。申込を頂いた方には、報告書全文をHPに掲載した時点でEメール等にてお知らせ致します。
記
「発電所環境アセスメント迅速化に資する技術開発の動向と展望」報告会
○日時:2015年2月6日 15時~17時
○場所:土木学会AB会議室 四ツ谷駅から徒歩5分
http://www.jsce.or.jp/contact/map.shtml
○プログラム
15:00~16:00 開会挨拶と調査報告書の紹介 清水隆夫 環境技術小委員会委員長
16:00~17:00 講演「海域生態系影響予測評価の考え方と課題」
清野通康 公益財団法人海洋生物環境研究所顧問、環境審査顧問会顧問
○募集人数:50名程度
○参加費:無料
○主催 :土木学会エネルギー委員会環境技術小委員会
○参加申込:下記、土木学会ホームページよりお申し込みください。
http://www.jsce.or.jp/event/active/information.asp
本報告会は「土木学会認定CPDプログラム」の対象となっております(単位数:2.0単位)。
※認定番号:JSCE15-0002
講演「海域生態系影響予測評価の考え方と課題」の概要
原子力・火力発電所建設時の埋立や運用時の温排水放流に加えて、今後、洋上風力発電や海洋エネルギー利用による海域生態系への影響予測評価が必要になってきています。講演では海洋生態系の特徴、研究調査の事例、アセスメントの事例、海洋生態系アセスで考慮すべきポイント、影響予測の基本的な考え方、そして今後の課題について解説して頂きます。