●はじめに
「土木と学校教育フォーラム」は、道や川、まちといった様々な社会基盤・公共 財を題材とした初等中等教育のあり方を考え、児童・生徒のシティズン・シップ教育に資することをねらいとして全国の土木と学校教育 の双方の専門家と実践者により、種々の研究発表、事例紹介を行う場です。
第16回フォーラムでは,〈ダイバーシティ&インクルージョンのための「まちづくり・地域づくり」教育〉をテーマとして開催いたします。
土木と学校教育会議検討小委員会
●開催主旨
〈ダイバーシティ&インクルージョンのための「まちづくり・地域づくり」教育〉によせて
今、その重要性がしばしば指摘されるようになったダイバーシティ&インクルージョン(以下D&I)。ダイバーシティとは「多様性」であり、インクルージョンとは「包摂」を意味します。つまり、これまでいろんな取り組みで「見過ごされ」たり「排除」されたり(エクスクルージョン)していたヒトやモノを「包摂」(インクルージョン)することで「多様性」(ダイバーシティ)を確保するようしよう、という取り組みとして今、注目を集めています。
これまで、例えばジェンダーやLGBTQ+など、様々なセクシャリティ(性のあり方)についてのD&Iの大切さが児童・生徒に教育することが検討・実践されてきていますが、D&Iにはそれこそ文字通り、様々な多様性(ダイバーシティ)があります。
そんなD&Iを考えるにあたって最も大切な要素の一つが、まちづくりや地域づくりといった「空間づくり」の取り組みです。もともとまちや地域というのは、いろんな人々が交流する空間。ところが、特定の人達がそんな空間から排除(エクスクルージョン)されてしまっていては、まちや地域の多様性(ダイバーシティ)が失われてしまうからです。
そんな思いから、これまでまちづくり・地域づくりに関わる土木等の専門家達は、例えばミクロなスケールのD&Iとして、施設の中や道路において車椅子の方や聴覚視覚等が不自由な方々でも円滑に移動できる「バリアフリー」化を行い、どんな方々でも利用できる「ユニバーサルデザイン」が進めてきました。さらにはマクロなスケールでは、「過疎の町や村」や「衰退した都市」さらには「被災地」が、周辺の施設や地区から孤立(エクスクルージョン)してしまえば、地域全体、国土全体の多様性(ダイバーシティ)が失われるところ、地域間のモビリティが確保する道路や鉄道・バス等の交通インフラを整える等を進めることでマクロなD&Iが確保される事になります。
こうした認識から、土木というまちづくり・地域づくりの専門家と学校教育現場との協働を進めてきた私達はこの度、〈ダイバーシティ&インクルージョンのための「まちづくり・地域づくり」教育〉をテーマとしたフォーラムを開催することとなりました。
是非、D&I教育の推進や支援を考えておられる教育関係者や専門家の皆様は多数ご参加頂き、まちや地域を見据えた様々なD&I教育の可能性をご検討いただきたいと思っています。
土木と学校教育会議検討小委員会 小委員長 藤井聡
●開催日
2024年8月4日(日) 9:00~ 16:30
●開催場所
土木学会(講堂 他)
●参加方法と費用
現地参加:1000円(資料代含む)
オンライン聴講:無料 (ポスター発表聴講不可、模擬授業は定点カメラによる配信、質問不可、CPD認定対象外)
参加申込:※現地・オンラインを問わず申し込みは必要です
現地参加(〆切7月31日(水)) https://www.jsce.or.jp/events/form/712402
オンライン聴講(〆切8月2日(金)) https://www.jsce.or.jp/events/form/712403
●実践研究報告(ポスター発表・教材展示)の申し込み ※全体テーマと関連しないものもご発表いただけます
報告内容について、全体テーマとの関連は問いません。「土木と学校教育」に関連するあらゆる内容の報告を受け付けます。
発表申込(〆切7月30日(火)):https://committees.jsce.or.jp/education04/form
※オンライン聴講の方はご発表いただけません
●プログラム(6月10日時点の暫定版)
9:00-9:20 はじめに 藤井 聡(京都大学/土木と学校教育会議検討小委員会 委員長)
9:20-10:40 基調講演
「熊本の水文化を世界に伝える 」 田中尚人(熊本大学)
「ダイバーシティ&インクルージョンの時代における学校教育と土木の関係性の在り方」 唐木清志(筑波大学)
10:50-11:50 模擬授業
「TBD」 堀川歩((株)アカルク 代表取締役社長)
12:50-13:50 実践研究報告(ポスター発表/土木を題材にした教材や指導書の紹介・展示)
13:50-14:50 実践研究報告
「マイノリティを基点にした公共空間のインクルージョン」 羽野暁(九州大学)
「バリアフリー教育・研修プログラムの実践とその課題」 北川博巳(近畿大学)
「TBD」 大森宣暁(宇都宮大学)
14:55-16:10 パネルディスカッション
〈ダイバーシティ&インクルージョンのための「まちづくり・地域づくり」教育〉
コーディネーター: 唐木清志(筑波大学)
登壇者:堀川歩((株)アカルク)/田中尚人(熊本大学) 他
16:10-16:30 とりまとめ 工藤文三(浦和大学)
●主催・共催・協賛
主催:公益社団法人 土木学会 教育企画・人材育成委員会 土木と学校教育会議検討小委員会
共催(予定):公益財団法人 交通エコロジー・モビリティ財団
協賛(予定):一般財団法人 計量計画研究所、一般財団法人 全国建設研修センター、一般社団法人 北海道開発技術センター(順不同)
●その他
〇CPD ポイントについて
・本プログラムは、現地参加のみ、土木学会CPD認定プログラム(申請中)です。
・オンライン聴講は、CPD対象外です。
●問い合わせ先
京都大学 田中皓介
(土木と学校教育会議検討小委員会 幹事長)
E-mail: tanaka.kosuke.6k(at)kyoto-u.ac.jp
公益社団法人土木学会 教育企画・人材育成委員会 高校教育小委員会
共 催全国高等学校土木教育研究会
東日本高等学校土木教育研究会 西日本高等学校土木教育研究会
公益社団法人土木学会関西支部
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 大阪府 大阪市
土木学会教育企画・人材育成委員会の一つとして組織されている高校教育小委員会では、毎年8月に一般市民を対象とした夏期講習会を開催している。その時の社会的背景に合わせてテーマを設定し、講演会や見学会などを開催してきており、第55回目となる令和6年度は、令和7年開催の大阪・関西万博、日本初のIR(統合型リゾート)の開発計画が進む夢洲を中心としたテーマを設定し、万博に関する講演の他、夢洲で進むまちづくりの構想についての講演を企画している。夢洲は、大阪府・大阪市を中心として、民間事業者の提案も参考にしながらそのまちづくり基本方針の議論を進めており、国際観光や物流の拠点形成に向けて、IRを中心として万博の理念を継承したまちづくりを検討しており、それに向けたインフラ整備計画も進められている。大阪、関西のみならず日本を代表する観光拠点をめざして進められる夢洲開発計画について、多くの方々に知っていただく機会としたい。
3.開催日、会場、定員、参加費について
(1)開催日 令和6年8月22日(木)
(2)会 場 大阪府咲洲庁舎(さきしまコスモタワー)44階大会議室
〒559-8555 大阪市住之江区南港北1-14-16
TEL:06-6941-0351(代表)
〈最寄り駅〉
地下鉄中央線「コスモスクエア駅」下車、南東へ約500m
南港ポートタウン線「トレードセンター前駅」下車、ATCビル直結約100m
(3)定 員 150名
(4)参加費 3,000円(高校生以下無料)
高校の土木系学科の教員を主対象として、産学官民の土木学会会員や土木技術者、一般市民の方々を対象としている。学習の機会として捉え、高校生以下は無料とする。
昼食をはさんで午前の部、午後の部の2部構成として、午前の部に公益社団法人2025年日本国際博覧会協会より大阪・関西万博に関する講演をいただき、午後の部に大阪府市の大阪都市計画局より夢洲まちづくりに関する講演と国土交通省近畿地方整備局より近畿地方の広域まちづくりについての講演をいただく予定にしており、講師について現在依頼中である。
〈 時 程 〉
10:00~10:30 受付
[午前の部]
10:30~10:40 開会挨拶
10:40~12:20 大阪・関西万博に関する講演((公社)2025年日本国際博覧会協会)
12:20~13:20 昼食休憩
[午後の部]
13:20~14:30 夢洲のまちづくりに関する方針や構想についての講演(大阪府市・大阪都市計画局)
14:40~15:50 近畿地方の広域まちづくりについての講演(国土交通省近畿地方整備局)
15:50~16:00 閉会挨拶
(1)土木学会ホームページ http://www.jsce.or.jp/event/active/information.asp
(2)FAX:土木学会誌巻末に掲載されている「本部行事参加申込書」
※本講習はCPD認定講習(CPD単位:未定)とする。またCPDSの認定についても検討する。
【第55回夏期講習会担当】
新着・お知らせ新着情報 添付サイズ 第55回夏期講習会_企画書.pdf1.25 MB
5月13日付で、土木学会各賞の受賞者リストが土木学会HPに掲載されました。
兵庫県立 兵庫工業高等学校 都市環境工学科 教諭の 清水 哲成 先生 が技術功労賞を受賞されました。
https://www.jsce.or.jp/prize/prize_list/p2023.shtml
清水先生は、長年、人目につきにくい業務に従事され、また地道な努力の積み重ねの成果に対して授与されました。
おめでとうございます。
令和6年5月15日
土木学会 教育企画・人材育成委員会 高校教育小委員会
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