土木学会安全問題研究委員会(委員長:鹿島建設・須藤 英明)では、定期的に安全問題討論会を開催して、学会内外から広く参加者を募り、安全問題に関して自由に意見交換できる場を提供しています。近年のわが国では、安全環境の不備(不安全な状態や行動)が主因のひとつと思われる事故・災害が散発しており、日本の企業・組織の安全に対する意識があらためて問われているところであります。安全意識の向上を阻害している背景には、時間的・精神的な余裕のなさがあり、この状況に至る原因として建設業界特有の長時間労働やストレス等、主として働く環境に問題があると考えられます。このような状況下、建設業界では働き方改革の一環として、技術革新に伴うICTの活用や機械化・AI・ロボット化により、施工手順の最適化、工期短縮、労力削減、作業環境の改善等が進められています。
そこで安全問題研究委員会では、建設業界組織の危機管理と安全意識の向上に関する情報を共有し議論をする場として「技術革新の進展に伴う安全管理と人材育成」を総合テーマとして特集を組み、テーマ論文(工事安全、労働安全、危機管理、安全教育など)を募集します。また、一般論文として、地域防災、災害時対応、レジリエンスなど、安全問題一般に関するテーマについての論文投稿も歓迎します。
つきましては、下記要領で討論会の実施ならびに論文募集を致します。会員・非会員を問わず安全問題に取り組んでおられる皆様からの積極的なご応募をお願い致します。
なお、論文種別はA論文(査読を実施)とB論文(査読を実施しない)の2種類の募集を行っています。A論文としてご投稿いただいた論文は、土木学会論文集の査読基準に基づいて採否を決定させていただきます。採択された論文は、土木学会論文集F6の特集号(2022年1月発行予定)に掲載することができます。ただし、特集号への掲載は討論会での発表が前提となりますことをご了承ください。一方、B論文としてご投稿いただいた論文は、討論会当日の資料集に掲載させていただきます。A論文、B論文ともに「安全問題討論会’21」で発表していただきます。
1.開催日: 2021年11月24日(水)
2.会 場: コロナ災禍の三密回避のため、Zoomによるリモート開催に変更いたします。別途、詳細案内を掲載します。
3.参加費: 無料 (PDF予稿集 ¥2,000(参加申し込みの際、併せて受付、後日CD-ROM版も販売))
4.CPD: 申請予定
5.論文募集の詳細
(1)論文内容:
A論文(査読あり)
(テーマ論文):「技術革新の進展に伴う安全管理と人材育成」に関する論文
建設安全問題、労働安全、工事安全、情報化施工、安全教育、安全情報、安全システムについての論文、および発表論文に対する討議論文
(一般論文):防災教育、地域防災、危機管理、災害時対応、レジリエンスなど、安全問題一般に関するテーマについての論文、および発表論文に対する討議論文
B論文(査読なし):建設安全問題、労働安全、工事安全、情報化施工、安全教育、安全情報、安全システムなどに関する報告
(2)応募方法:
入力項目は①論文題目、②論文種別(A論文* または B論文+)③著者名、④所属、⑤論文概要(400字程度)、⑥連絡先(発表者)氏名・住所・電話・FAX・E-mailになります。応募内容を安全問題討論会実行委員会で検討し、本討論会の趣旨に副っている場合、論文作成・投稿依頼を行います。
* A論文:査読を行い採択された場合、安全問題討論会’21資料集と論文集F6特集号に掲載する(安全問題討論会’21での発表が条件)。
⇒A論文の応募はこちら
* B論文:査読をせず、安全問題討論会’21資料集に掲載する。
⇒B論文の応募はこちら
(3)応募期限:2021年5月7日(金)17:00必着
(4)応募に際しての問合せ先:
土木学会安全問題研究委員会(担当:研究事業課 岡崎)
TEL:03-3355-3559/FAX:03-5379-0125/E-mail: okazaki@jsce.or.jp
(5)原稿書式:
A論文はA4用紙、6頁以上でまとめて下さい。
B論文はA4用紙、6頁以内でまとめて下さい。(ただし、最終ページの英語概要等は不要)
※書式は http://committees.jsce.or.jp/jjsce/pform から入手して下さい。
※査読要領は http://committees.jsce.or.jp/jjsce/node/73を参照してください。
(6)原稿提出期限:A論文は7月9日(金),B論文は10月1日(金)必着
(7)論文掲載料:
A論文:土木学会論文集投稿要項に記された掲載料が必要です。
http://committees.jsce.or.jp/jjsce/node/71
B論文:資料集への掲載料として10,000円が必要です。
(8)問合せ先:
安全問題討論会実行小委員長 岩原廣彦(香川大学、iwahara.akihiko@kagawa-u.ac.jp)