広島大学大学院先進理工系科学研究科教授 河合 研至 (かわい けんじ)
令和4年度中国支部長を仰せつかりました広島大学の河合です。まず初めに、令和3年度の中国支部活動を力強くご牽引いただきました中国電力(株)水島賢明様、加藤拓一郎様、坪田裕至様を始めとする昨年度支部役員の皆様には、その一方ならぬご尽力に厚く御礼を申し上げる次第です。誠にありがとうございました。
新型コロナウィルス感染症は未だ終息に向かう気配もなく、感染者数は高止まりさえしてしまっている状況にあります。とはいえ、社会活動は少しずつ対面での活動を取り戻しつつあり、今年度の支部総会におきましても、会場参加者数を極力抑えた形ではありますが、ハイブリッドでの対面開催を実現することができました。今年度は、ウィズコロナ、アフターコロナを意識しつつ、しばらくの間中止あるいは縮小を余儀なくされていた活動等を徐々に復活させていかなければならない年になるものと考えております。コロナ禍にあって、様々な制約がオンラインでのコミュニケーションという新たな活動手段を生み出してきました。この災禍は対面の重要性を改めて認識させ、その一方で、オンラインが距離を感じさせない利便性を有することを十分に示してきました。ただ単に、これまでの活動等の復活を果たしていくのではなく、新たに手に入れた手段を活用して、より多くの会員が活動に参画できる環境を整備していかなければならないと感じています。
昨年度、中国支部は創設80周年を迎えました。この長きにわたり支部活動が継続されてきたことは、紛れもなく先輩諸氏の弛まぬ努力の賜物であり、そのご貢献には深く敬意を表します。学会活動の中でも地域に根差した支部活動が、中国地方の社会基盤整備に大きく貢献していることを改めて示すものであり、これを継承して、地域の発展・人材育成に資する活動に取り組んでいきたいと思います。
令和5年度には土木学会全国大会が広島で開催されます。その実行委員会が今年度には組織され、大会へ向けた準備が本格化していきます。コロナ後の新たな全国大会の姿が示せるような、意義のある大会づくりを進めていきたいと考えております。この一年、皆様とともに、より一層活気ある中国支部となるよう微力ながら尽力して参りますので、会員の皆様におかれましても、引き続きご指導・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。