令和6年度の土木学会中国支部長を拝命しました岡山大学の西山です。どうぞよろしくお願いいたします。はじめに、令和5年度の支部運営の任にあたられました、国土交通省中国地方整備局中﨑剛局長、広島工業大学竹田宣典教授におかれましては、事業の運営に多大なご尽力を頂きましたこと、心より御礼申し上げます。また昨年度の9月には、土木学会全国大会が広島で開催されました。会場を広島大学と広島工業大学に分けて開催するなど,実行委員会の皆様には創意工夫を凝らした企画を成功裏に導いていただきました。委員会の皆様、そして実行委員会委員長を務めていただきました中崎局長には、あらためて感謝申し上げます。
ここで支部長就任に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。ご存知の通り、今後更なる少子高齢化が進んでいくなか、生活や経済活動を支える社会インフラの整備・維持をどのように続けていくのかが大きな課題になっています。そこでデジタル技術を最大限に活用することで、少ない人員でも安全かつ快適な環境で生産性の高い建設現場を実現する建設DXによる働き方改革が推進されています。大学においても、デジタル時代の「読み・書き・そろばん」と言われる数理・データサイエンス・AIのスキルを身に付けるための教育システムの構築が求められています。このような時代の変革を迎えて、土木学会中国支部としても、諸先輩の経験を上手く引き継ぎながらも、先進的な技術で新たな付加価値を産み出す人材育成を支援する活動を拡げていきたいと考えております。特に支部研究発表会をはじめとする各種行事において、地元企業の若手技術者との連携を強化する企画を増やし、さらに産官学が横断的に最新技術の情報を交換するしくみ作るなど、存在感をアピールできる中国支部の在り方を考えていく所存でございます。また事務局の増村さんには「身近な土木を描いてみよう!図画コンクール」の継続にご尽力いただいていますが、選奨土木遺産の認定など、一般市民の皆様に建設分野の理解を深めてもらう行事も重要な活動だと認識しており、さらなる発展を考えていきたいと考えます。最後になりましたが、中国支部の輝かしい未来のために、微力ながら頑張らせていただきますので、会員皆様のサポートをいただければ幸いです。それでは、この一年よろしくお願いします。