- ●角島大橋
- 豊北町角島は、山口県北西端の日本海に浮かぶ人口1,000人余りの離島である。周囲は豊かな漁場であり、西長門県立自然公園内の豊かな自然環境を有しているが、本土との連絡は1日7往復の渡船に頼っており、荒天時や緊急時に不自由を余儀なくされている。
- 角島大橋は、これを解消し、地域振興および活性化に寄与することを目的として平成4年に工事着手された。
- 架橋地点は日本海海上という極めて厳しい環境下にあり、特に下部工は過酷な気象条件下での施工が避けられない。このため、PCウェルや鋼製水中フーチング等、現場工期の短縮が図れる工法が多く採用されている。また、地盤条件や外力条件が大きく異なっていることから、基礎形式の多様なものとなっている。
- 上部工については、通年施工が可能となるよう、陸上から施工する工法を検討した結果、プレキャストブロック張出架設によるPC箱桁を採用している。また、航路部は3径間連続鋼床版箱桁で、架設工事による航行船舶への影響を最低限に抑えるため、フローティングクレーンによる一括架設としている。
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