★所在地★ 岡山県倉敷市酒津
★概要★
東西用水酒津樋門は、大正13年に完成し取水樋門を通って一旦配水池に流れ込んだ水を、八ヶ郷・山根川・中川・三番川・浜川の各用水路に配給する北配水樋門と、
倉敷・備前樋・南部・西部・西岸の各用水路に配給する南配水樋門からなる。
構造は鉄筋コンクリート水門でありながら石を飾りにあしらった端麗な構造であり、特に南配水樋門は総計15のゲートを持ち現存する水門としては国内最大級のものである。
特にこの地域の構造物は、江戸でも昭和でも時代に関係なく、特産の花崗岩等、豊富にある石材を利用した構造物が自然に作られ続けていたが、本施設においては、
鉄筋コンクリート構造物であり、当時、この地域においては特殊な構造物であった。
現在は酒津配水地周辺は、桜の名所として知られている酒津公園が整備され広く市民や観光客に親しまれている。
名 称 | 付帯情報 | 形 式 | 諸 元 | 完成年度 | ランク |
東西用水酒津樋門 | 高梁川東西用水組合 | RC]水門 | 取水:扉幅1.36m(7門) 南配水:扉幅1.76m(15門) 北配水:扉幅1.70m(6門)
|
大正13年 | A |
★受賞理由★ 大正13年に完成し、取水樋門・南配水樋門・北配水樋門からなり、現存し今も活用されている水門としては国内最大級のものである。
★管理者★ 高梁川東西用水組合
★アクセス★ JR山陽本線「倉敷駅」から路線バス「あけぼの橋」(約10分) 徒歩10分
★用語解説★ 樋門とは、河川からの取水、河川への排水のために堤防を横断して設けられる水路。
(堤防の天端よりも高いものを水門と呼んでいる。)