■研究概要(背景・目的等)
1)背景
建設分野では建設プロセス(調査、計画、設計、施工、維持管理)の各段階でデジタル技術の導入は進みつつある。その一方で構造物管理者が真に必要な情報(下記)が入手できていないため維持管理の段階ではデジタルデータの利活用が進んでいない。
2)構造物管理に必要な情報
➀構造物設計時の情報(設計条件・基準、考え方)
②維持・補修履歴に関する情報
➂構造物の健全度
④ライフサイクルコスト
⑤補修投資判断情報
3)研究目的
下記、4項目について研究(検討・議論)し、実務に活用できる研究成果を提供することを目的とする。
・構造物管理の現状整理
・管理に向けて本当に必要な情報の抽出
・構造物の重要度設定と管理に求められる情報精度の検討
・デジタル技術を活用した、構造物管理に必要な情報の取得・保存・解析手法の在り方
■研究計画
1)対象構造物:土工、橋梁、トンネルを対象とする
2)内容
1年目:構造物管理の現状と活用データの整理
・点検における記録方法整理
・診断・補修設計に必要な情報整理
・維持・修繕・改修の実体整理
・設計、施工にフィードバックできる情報の整理
・維持・修繕・改修におけるデジタル技術適用事例の整理
2年目:デジタル技術適用案作成
・LCC計算に必要な情報の検討
・構造物に応じた情報精度の検討
・デジタル技術を活用した、情報の取得・保存・解析方法の検討
■活動概要
期間 :2025年6月~2027年5月(2カ年)
開催頻度 :1ヶ月に1回を目安に開催(WEB・対面)
委員 :15名程度(80%以上出席できる方)
小委員長 :渡邊武志(パシフィックコンサルタンツ株式会社)
副小委員長:石田篤徳(NEXCO中日本)
応募締切 :2025年4月4日(金)
応募先 :杉山宛(kentarou.sugiyama@tk.pacific.co.jp)にメールにてご連絡ください。
以上