■趣旨
インフラの維持管理を継続的に運用するためには、各構造物の調査・設計・施工・維持管理(点検調査・補修補強・撤去更新)までのライフサイクル期間に取得されるデータを、管理者や技術者が必要な時に収集できること、適切に判定・判断可能となる情報が容易に検索できること、類似構造物との比較が可能であること、アセットマネジメントへ活用できること,が重要である。
現状、管理者や技術者がそれぞれの目的に必要なデータを容易に取得可能な状況ではなく、無秩序に存在するビックデータ、管理書類の中から探索、調査してデータを収集する状況に近い。また、類似構造物の比較データを収集することも困難である。適切な検索や参照、データ収集を可能とする方法を確立することで、維持管理の省力化・効率化を図ることが可能となると考える。
本研究では、トンネル構造物に着目して各種データ(施工データ、調査データなど)の取扱いや管理方法の統一的なルールに関する提言をまとめる。また、インフラ維持管理に資するデータの供用、運用時に想定される課題の抽出を行う。
■研究計画
1.ライフサイクルデータの現状調査
① 既設構造物・新設構造物の設計・施工データの現状調査
② 点検調査・補修・補強(メンテナンスサイクル)データの現状調査
2.各ステークホルダー(管理者・技術者)が必要なデータの調査・検討
① 各目的に応じた必要データの調査・検討
② 各目的に関する比較対象となる項目の検討
3.データ検索・収集方法の実施に向けたデータ取扱い・管理方法の研究
① データの収集・検索・可視化に関する調査研究
② データの管理形態(オープン化を含む)に関する調査研究
③ 新規入力データの信頼性確保のための調査研究
4.継続的なデータ管理・運用実施のための調査研究
① 構造物のデータ供用化で想定される課題の検討抽出
② データ運用時に想定される課題の検討抽出
5.上記をとりまとめた手引き書、及び報告書の作成
■活動概要
・期間:2019年(令和元年)6月~2022年(令和4年)5月 (3か年)
・開催頻度:1~2か月に1回程度開催
・委員:若干名を追加募集
異業種(重工、電機、情報等)からの委員を募集しております
※ 情報収集、事例提供、イベント運営等を積極的に行える方
・委員長:澤田 純之(株式会社安藤ハザマ)
副委員長:河村 圭(山口大学大学院)
副委員長:山根 裕之(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社)
副委員長:平井 秀明(株式会社リコー)
・応募締切:令和3年10月22日
・応募先:澤田宛(sawada.sumiyuki@ad-hzm.co.jp)にメールで御連絡をお願いします。
以上