■ 研究の目的
建設業では、労働者不足が深刻な課題となっており、生産性の向上が急務である。そして、その実現方法としてBIM/CIM・i-Constructionなど、3Dモデルの利活用が広まりつつある。
しかしながら、この3Dモデルについては、構築にかかる費用が高額となるケースも多いこと、設計段階で構築した3Dモデルが、施工段階、維持管理段階において、円滑に利用できない場合があるなど、普及に向けての課題は多い。
そこで本研究では、3Dモデルの活用を前提に,設計・施工・維持管理の一連のプロセスを整理し、効率化が可能と思われる部分を洗い出し、全体最適化を実現するためのユースケースを提案する。
■ 研究の計画
1.設計・施工・維持管理一連の業務分析(1年目)
2.省力化事例調査(1年目・2年目)
工法(PCa等),技術(3Dプリンタ等)の先進事例調査
3. BIM/CIMモデルを活用した全体最適化ユースケース考案
1)PCa化による最適化検討(1年目)
・3Dモデル考案(ジョイント部、全体モデル)
・力学的検討(3DFEM等による実現性評価)
・設計の効率化検討
・施工性の評価
・運用中の補修検討
・LCC評価
・ロボットによる施工検討,それに適した設計や環境の検討
※ 必要に応じ「2.事例調査」結果を利用しPCa以外の手法も併用
2)他(2年目)
小委員会で議論し、適宜ユースケースを追加
■ 活動概要
・期間:2019年6月~2021年5月(2カ年)
・開催頻度: 2か月に1回を目安に開催
・委員:定員15名程度(80%以上出席できる方)
・小委員長候補:渡邊武志(パシフィックコンサルタンツ株式会社)
・副小委員長候補:未定
・応募締切:2019年5月17日
・応募先:渡邊宛(takeshi.watanabe@os.pacific.co.jp)にメールにて.