ITS(高度道路交通システム)は,社会的な課題(交通問題,環境問題,高齢化等)の解決や,経済活動の活性化,新産業の創生の手段として期待されてきました。
建設分野においても,IT化された交通インフラの整備を通じて,新たな事業の創生・展開が期待されています。一方,建設事業に結び付く利便性の高いサービスの実現にあたり,プロジェクトのあり方や産・官・学の連携のあり方を見直し,新たな事業を推進すべく発想の転換と具体的な対応が求められています。
そこで,利用者サービスに立脚した社会基盤の整備の視点から,新たな道路・交通サービスの実現と社会基盤整備において,建設産業がモチベーションをもてるような事業の創生を目指して,2002年6月に「情報利用技術委員会 交通基盤情報ビジネス小委員会」が設立されました。
交通基盤情報ビジネス小委員会の活動は,交通(人と物の移動に関わるサービスを提供する公共空間)の範囲で,情報活用による“新たな土木のイメージ”を提案するとともに,“新事業モデル(ビジネスモデル) ”を構築することを目的としています。