我が国では,高度成長期以降に整備したインフラが今後一斉に老朽化することが見込まれている.老朽化が進むインフラを計画的に維持管理・更新することは社会全体の課題といえ,構造物のメンテナンスに不可欠な点検・診断技術の効率化や高度化についての技術開発が進められている.
国土交通省道路局は,5年に1度の橋梁定期点検では2019年度からの2巡目点検以降も「近接目視」を基本とする方針を維持するとしつつ,近接目視を補完・代替する新技術を活用する方針も示している.
近年の新技術としては,ドローンやAIを駆使した点検・診断が試みられる他,社会インフラの状態の効率的な把握を可能とするモニタリング技術やインフラ点検を効果的・効率的に行うロボットの開発なども推進されている.
今回の構造工学セミナーは,こうした現状を踏まえ,構造物メンテナンスにおける点検・診断技術の将来像について考える機会として,基調講演とパネルディスカッションによるセミナーを企画いたしました.多くの皆様の参加をお待ちしております.
(参加お申込みhttp://www.jsce.or.jp/event/active/information.asp)
1.主催:土木学会(構造工学委員会)
2.期日:2020年1 月31日(金)
3.会場:土木学会 講堂
4.定員:約100名
5.参加費:会員3,000 円 非会員5,000 円 学生1,000 円
6.プログラム
司会:坂井 康伸(清水建設株式会社)
13:00~13:10 開会挨拶 構造工学委員会委員長 勝地 弘(横浜国立大学)
13:10~13:55 基調講演1 「橋梁定期点検の現状と将来像」
星隈 順一(国土交通省)
13:55~14:40 基調講演2 「橋梁点検へのロボット技術の活用に向けた取組み
-江島大橋における事例-(仮題)」 黒田 保(鳥取大学)
14:40~15:00 休憩
15:00~15:40 パネルディスカッション ~ パネリストからの話題提供(10分×4)
15:40~16:55 パネルディスカッション ~ 構造物メンテナンスにおける点検・診断技術の将来像
・コーディネーター: 岩城 一郎(日本大学)
・パネリスト: 星隈 順一(国土交通省)
黒田 保(鳥取大学)
板倉 義尚(東日本高速道路(株))
中澤 治郎(パシフィックコンサルタンツ(株))
石野 隆一((一財)電力中央研究所)
阿部 雅人((株)ビーエムシー)
16:55~ 17:00 閉会挨拶 構造工学委員会副委員長 岩城 一郎(日本大学)
以上
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令和元年度構造工学セミナー企画案20191106_rev1.pdf | 166.14 KB |
令和元年度構造工学セミナー実施報告20200319.pdf | 292.76 KB |