旧歴史的鋼橋調査小委員会(1990~2002年)では,リベット橋の最終期までを一つの区切りとして,明治のはじめから1960年までの約90年間に製作・架設された鉄製を含む鋼橋の現存状況について,系統的に調査した約900橋のデータが「歴史的鋼橋収覧」として取りまとめられ,土木学会Webサイトで一般に公開されています.
2016年に設立された「歴史的鋼橋データの更新と活用に関する調査小委員会」では,それらに土木史研究委員会で刊行された「日本の近代土木遺産―現存する重要な土木構造物2800選」に収録されている約150橋を加えた1055橋の歴史的鋼橋を対象に,基本情報を大幅に更新し,土木の専門家だけでなく,広く一般市民が利用することも考慮して,それらの情報にどこでも簡単にアクセスできる「歴史的鋼橋検索」サイトを開発し,外部サイトへ公開しています.
しかしながら,調査の結果,その1 割強(154橋)が撤去されているうえに,撤去・架替等が予定されている橋梁数も多いことから,それらを継続的に調査し,更新する必要があります.また,現時点で歴史的鋼橋1055橋を収録していますが,収録漏れの橋梁も相当数あることからそれらを追加する必要もあります.
本小委員会では,「歴史的鋼橋検索」のデータベースに,新たな歴史的鋼橋のデータを追加するとともに,収集済みデータの更新を行うことを目的としています.
以下の調査研究の活動を行います.