東日本大震災と東京電力福島第一原発事故は、多くの人々に安全・安心の危うさを痛感させました。このことは、安全・安心の責を担う技術者への信頼を揺るがすことにもなりかねません。人々の安全・安心に貢献することは技術者倫理の要諦であり、そして技術者倫理を理解し、実践することが技術者に対する信頼の回復を図る基になるといえます。
技術者倫理の理解とその実践力の涵養は、専門的な技術力と同様、国際的な基準を満たす技術者資格の取得上欠かせないばかりでなく、CPDの重要な対象でもあります。
経験を積むとともに携わる業務が徐々に難しくなる中、プロフェッショナルとしてのエンジニアには、自らの行動の適否を技術者の倫理に照らして自ら判断できることが強く求められています。
技術推進機構が主催するこの講習会では、土木学会の継続教育実施委員会の編集による『土木技術者倫理問題-考え方と事例解説Ⅱ-』をテキストに用いて、土木技術者が倫理問題に遭遇した場合に、どういう考え方でそれに対峙したらよいか、その方法論を紹介するとともに、ある程度具体的な仮想事例を基に、土木技術者としていかに行為すべきか、土木技術者としてどうあらねばならないかについて、参加者と一緒に考えます。
この講習会は、学生、若手技術者から、教員、経営(マネジメント)に携わる方まで幅広い年齢層を対象としています。
本講習会に奮ってご参加下さいますようご案内申し上げます。
なお、本講習会は土木学会認定CPDプログラムです。
- 主催:土木学会 技術推進機構 継続教育実施委員会
- 日時:平成25年4月12日(金) 15:00~17:30
- 場所:土木会館 講堂(東京都新宿区四谷1丁目 外濠公園内)
- プログラム:進行役 堀 圭一(継続教育実施委員会 委員:NEXCO東日本)
15:00~15:10 開会挨拶 継続教育実施委員会 委員長 岩井茂雄(日本大学)
15:10~15:40 倫理問題の考え方 岩井茂雄(日本大学)
15:40~17:10 事例研究・討議
「事例9 契約後VEの提案」保田祐司(鹿島建設㈱)
「仮想事例 守秘義務の意味」佐々木寿朗(日本工営㈱)
17:10~17:25 土木学会 CPDガイドブックの改訂点
17:25~17:30 閉会挨拶 佐々木寿朗(日本工営)
- 定員:60名
- 参加費:会員 1,500円、学生会員 500円、一般 3,000円
(ただし、テキストは『土木技術者倫理問題-考え方と事例解説Ⅱ-』(丸善刊)を用います。ご持参いただくか、事前購入または当日会場にて購入してください。(会員 1,420円/冊、一般 1,575円/冊+送料))
- 申込み方法:土木学会のホームページ(本部行事参加申込)からお申込みください。
申込み受領後、「参加券」をお送りいたします
- 申込み締切日:平成25年4月2日(火)
- 問合せ先:土木学会 技術推進機構
Eメール:opcet-cpd@jsce.or.jp FAX:03-5379-0125 TEL:03-3355-3502
(平成22年6月15日発刊)
本書の「はじめに」と「目次」をご覧ください。
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