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技術評価第28号- 自在ジョイント継手

ODIシリーズ 自在ジョイント継手

 

*クリックするとPDFファイルが開けます。

依頼者

  大谷製鉄株式会社

 

有効期限

  2023.3.10から2028.3.9 の5年間

 

更新履歴

  初回:2023年3月10日

 

概要

 

「自在ジョイント継手」は、従来使用されている鉄筋のねじ位相の緩和を目的としたスリーブ継手に類似した性能を有するものです。

この継手ひとつで在来・プレキャスト・打継の各工法に対応しています。
グラウト材は2液型エポキシ樹脂を使用し、土木工事の現場にて配筋精度の向上に貢献します。

 
 
     
 
 
 
 
 

<開発の経緯> 

プレキャストコンクリート工法対応の継手として、鉄筋同士のねじ位相のずれを吸収する継手があります。
しかしながら、それらの継手は嵌合部の隙間が大きく、一般的に継手長を長くしなければ性能が担保できません。
加えて施工性の面では無機グラウトが硬化するまでの間、次の作業ができないことが課題として挙げられます。

上記のような状況を改善するため、本工法では嵌合部の隙間を減らし、継手の特性を高めることで継手長を50%程度短くしました。
また、継手をカプラーとナットにわける事によって、接合時のねじ位相のずれを気にせず接合でき、グラウト材にエポキシ樹脂を用いることで、短時間で次の作業が可能となるなど、施工性の向上を図りました。

 

 

 技術評価概要_第28号 

 

 

技術の特長

 
▷ 特許の詳細はこちら   

  「自在ジョイント継手」4つのメリット 

 

1. カプラーとナットが独立

鉄筋同士のねじ位相の調整が不要となりました。

 

2. 専門資格が不要

施⼯技術講習を受講することで、だれでも継手作業が可能です。

 

3. 「短い・軽い」機会式継手

施⼯性向上により、⼯期短縮が実現できます。
⼤がかりな機械が必要なく、コスト削減にもつながります。
継⼿⻑さが短いため、グラウトの注⼊量が少なく資源の節約になります。

 

4. SA級性能対応

継手特性がSA級の基準を満足しており、幅広い使用箇所に対応できます。

 

 

   従来継手 (スリーブ) と 自在ジョイント(ねじ式) との比較  

 
▶ D51での比較
  継手長さ 使用グラウト
 大谷製鉄(ねじ式) 250㎜ 有機系
 A社(ねじ式) 520㎜ 無機系
 B社(ねじ式) 418㎜ 有機系

 

 

   施工手順  

 

 ①先行側鉄筋の挿入マークの範囲までカプラー部をとりつけ、接続側鉄筋にナット部を鉄筋が十分突出するまで嵌合させる。

 

 ②接続側の鉄筋をカプラー部に差込み、ナット部をカプラー部にねじ込む。

 

 ③継手の両端が挿入マークの範囲にあることを確認し、トルクをかけ締めこむ。


 

 ④充填材を注入して施工完了。

 

 

  データと適用建築物 

 鉄筋の種類  SD295, SD345, SD390, SD490 (JIS G 3112 鉄筋コンクリート用棒鋼)
 鉄筋のサイズ  D13, D16, D19, D22, D25, D29, D32, D35, D38, D41, D51
 継手の材質  S45C熱処理品
 継手種類  同径継手
 グラウト  有機グラウト材 (エポキシ樹脂)
 適用建築物  鉄筋コンクリート造
 複合コンクリート構造物
 プレキャストコンクリート造

 

 

実績

 

■ 令和5年度  実績データ

〈件数〉深層杭 4件
 
 
 
■ 特許情報
 
○【特許番号 7228295】
    発明の名称「鉄筋用継手」
 
 

関連情報

 
【ウェブサイト】
 
  大谷製鉄株式会社
 
 
【問合せ先】 
 

     大谷製鉄株式会社 製品開発企画部 技術サービス課

     TEL:    0766-84-6151

     E-Mail: otani@e-osc.co.jp

(c)Japan Society of Civil Engineers