土木学会の求めるCPDプログラムの内容
技術者の継続学習の必要性・重要性に対する認識が深まるにつれ、良質のプログラムを企画・提供していくことの重要性はますます高まってきています。
土木学会では、プログラムを提供・紹介する立場から、学会内外でプログラムを企画される方々に教育的効果の高い良質なプログラムを積極的に
企画・提供していただきたいと考えています。
そのため、継続学習として実施していただきたいCPDプログラムの内容を提示し、併せて、土木学会認定CPDプログラムの申請手続きを定めています。
CPDプログラムとしての認定を受けようとする行事等については、土木技術者のためのCPDプログラムの拡充を図るため、
下記の1~4のいずれかに該当する内容であることを求めます。
1. 最新技術動向(State of the arts)の理解に役立つ内容 【技術動向】
・専門技術分野における最新の知識、技術、考え方等をタイムリーに提供すること
2. 土木技術を取り巻く状況の理解に役立つ内容 【社会性】
・土木技術は公共の福祉に直接関わる重要な役割を果たしていることの理解を促すこと
・わが国が置かれている厳しい環境条件下で、今後目指すべき社会資本整備のあり方とこれを可能にする技術の重要性を伝えること
3. 土木技術の活用に必要な関連分野の理解に役立つ内容 【総合性】
・これからの土木技術者に必要とされる関連分野の知識、技術、考え方等をタイムリーに提供すること
・社会のコーディネータとしての役割が求められていることから、感性を磨き、
総合的、国際的、歴史的視点でものを見ることができる土木技術者の育成に資すること
4. 土木技術者としての倫理観の涵養に役立つ内容 【技術者倫理】
・専門的能力を持つ土木技術者としての自律的な判断力の涵養に資すること
CPDプログラムの認定基準
○ 主催者としての要件
土木学会が信頼のおける団体と認定できる組織であること。
○ 参加対象者の要件
土木技術者を参加対象とするものに限る。参加対象には学生・一般の方を含んでも良い。
○ 認定基準
以下の事項が適切に記載されている場合に認定を行うこととします。
- 学習の目標や目的、期待する効果が分かること
- 土木技術者区分ガイドライン(CPDガイドブック参照)に照らして、対象とする技術者のレベルが示されていること
- 講義・講演、演習、実習などの教育手段が分かること
- 講師の氏名、所属、演目、時間配分などが分かること
- 使用機材・教材として、パワーポイント、映像、テキストなどの使用の有無が分かること
- 会場や定員などが分かり、申込者または参加者の確認が可能であること
- 講習会のフィードバックとして、アンケート調査等を実施し、講習会等を自己評価し、次につなげる仕組みを有していること(努力目標)
以下に該当する内容の申請は、土木学会認定CPDプログラムとしての認定は行いません。
- 土木技術者を対象としていないもの(未就学児、小中高生を対象とした見学・体験イベント等)
- 組織内研修プログラムと判断されるもの(自組織の職員のみを対象とするもの)
- 営利目的(自社商品の説明、解説等)と判断されるもの
- 外部に向けて参加者の募集が行われないもの
(会員限定行事の場合は、会員の募集が一般に対して行われていれば可とする)
- プログラム内容(テーマ・タイムテーブル(休憩時間含む))が未定であるもの
(講演会等で、講演者が未定であるという場合は可とする。)
- プログラムを対面あるいはオンラインで開催し、同じ内容のプログラムを後日オンデマンドで開催するプログラムにおいて、
参加者管理をせず、受講証明書を同一人物に複数発行する運用。