「知」の集積と活用の場® バイオエコノミー推進人材事業 公開シンポジウム
北海道大学寄附分野バイオマスコミュニティプランニング 第6回セミナー
■趣 旨: 木製バットは、かつて道産アオダモ製の需要が大きく道内に関連産業が発展しましたが、資源の枯渇によって北米産のメイプルが世界市場を席巻し、国内産業の規模が縮小した経緯があります。北海道大学と北海道立総合研究機構を中心に、ロバスト農林水産工学研究開発プラットフォームでは、北海道で資源が多いダケカンバを代替材料として提案し、利益率が高い商品となる様、生産者から消費者に至る流通過程の追跡調査に基づいてその収益性と消費拡大のための方策や安定的な供給体制の確立を目指した循環的な育成について検討しています。ダケカンバのバット素材としての利用が広がれば、当該森林の価値向上、森林整備に投じる作業費の還流が期待できます。また、北大研究林で進めているカンバ類次世代育成技術開発による材料の安定供給とバットの継続的な需要があれば、バット以外の用途への展開も期待出来、成長サイクルの比較的早いダケカンバを従来の樹種(アオダモ)と組み合わせて、計画的な伐採と育林などの森林管理を構築し、資源の枯渇の恐れがなく林産資源の安定的な供給体制の確立も可能となってきます。 本シンポジウムでは、ダケカンババットPJメンバーを中心にプロジェクト活動の取組やそれぞれの視点から見た道産ダケカンバ利用の意義、ダケカンババットの魅力について取り上げ、森林資源の有効活用によるサーキュラーエコノミーや脱炭素化、ネイチャーポジティブについて、さらに木製バットを北米産メイプルから国産ダケカンバへ置き換えることへの意義について、ご参加される皆さまと一緒に考えてきたいと思います。
プログラム
【第1部】
休憩 15:40-15:55
【第2部】
モデレーター 加藤 博之 氏
パネラー:
閉会挨拶 古市 徹 氏(北海道大学工学研究院 バイオマスコミュニティプランニング分野・客員教授)
名刺交換会 17:00-17:30
お問合せ
北海道大学寄附分野バイオマスコミュニティプランニング事務局
E-mail:info_robust※eng.hokudai.ac.jp ※を@へ変換してください。
または、北海道大学大学院工学研究院 循環共生システム研究室 教授 石井一英 k-ishii※eng.hokudai.ac.jp ※を@へ変換してください。