2024年12月11日(水)放送
ゲスト:緒方英樹さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:蛎殻町の松
私は離島が好きです。利尻島、大島、八丈島、青ヶ島、父島(小笠原諸島)、阿嘉島・座間味島(慶良間諸島)、南大東島ほかいくつかの島を訪れてきました。今回の舞台である種子島は、面積約444km2で横浜市とほぼ同じくらいの広さで人口は約28,000人(2020年)ということで、大きな島という印象があります。女殿様・松寿院が行った大浦川は短い川ですが、地形図を見ると下流域に広がる沿川の湿地帯や中流部の旧川敷など、地理好き人間にとっては非常に興味の湧く川にみえます。これは現場に行かないとです。2泊3日の行程で、現地でレンタカーを借りて、今回緒方さんに聞いた場所のほか、ドボクの観点で面白そうなポイントを回ってみようと思いました。台風の来ない時期を選ばないとね。
2024年12月4日(水)放送
ゲスト:吉田 不曇さん (東京都中央区副区長)
ナビゲーター:JUMI
案内役:水天宮のちーちゃん
「首都直下地震から命を守る」シリーズの最終回となる今回のテーマは事前防災。中央区の副区長を務め、また今までに災害現場で陣頭指揮をとられていた経験から、吉田さんは事前防災の重要性についてさまざまな知見を持っていらっしゃいます。
実際に災害に直面してみないとわからないことがたくさんあることを強調。例えば、災害が発生してから1週間程度は空気が汚れているため、皮膚に付着し苦しくなるそうです。確かに私たちは皮膚からも呼吸しているので息苦しくなるのもうなずけます。そのため、避難場所などに身体を拭けるものを準備することが必要だという話に納得しました。
また、平日の昼間に発災した場合、中央区在住の大人は仕事で区外にいて、区内にいるのは子どもたちだけになる家庭が多いと想定されています。そうなった時に救援・救護で活躍するのは中学生。中学生になれば身体も大きくなっており理解もできることから役割を担える頼もしい存在だとおっしゃっていました。また、大人は防災訓練に参加することが難しいですが、子どもが災害教育を受けて家庭の持ち帰って話し合う、もしくは、子どもが参加する機会に大人も参加してもらうなど、子どもを通して災害について向き合ってもらう人を増やすことも重要だと語っていました。
最後に、あなたにとってドボクとは「地球に彫刻する」といった発言に感銘を受けました。
【放送回の音源や写真など】
番組HP
https://doboradi.jsce.or.jp/2024/12/05/b-343/
YouTube
https://youtu.be/L3BYQKOxaS4?si=mzqMiIPjqiA-6v38
2024年11月27日(水)放送
ゲスト:久田嘉章さん (工学院大学建築学部まちづくり学科・教授)
ナビゲーター:JUMI
案内役:水天宮のちーちゃん
「首都直下地震から命を守る」シリーズの3回目となる今回のテーマは「建築物の倒壊と火災」。冒頭、久田さんは東京都から公表されている被害実態について解説していただきました。首都直下地震でも東京都大田区の直下で発生すると言われている都心南部直下地震は、被害規模が大きく最大で全壊・焼失家屋は約19万棟、そのうち焼失が約11万棟、閉じ込めにつながるエレベータ停止は約2万2,000台とされています。特に都心部は高層マンションが多いため、高層部に住居がある人たち、特に高齢の人は階段での上り下りとなるため、生活が難しくなるといいます。
さらに、1981年以前に建設されたマンションは旧耐震基準のためリスクが高く、まずは耐震診断をしてほしいと強調されました。耐震性に問題がある場合、倒壊する可能性もあり、マンションの住人だけではなく周辺に住む人や歩行者にも影響があり、被害がさらに拡大してしまうといいます。
一方、マンションは、近隣との関係が希薄な側面もありますが、常日頃から挨拶をして、コミュニケーションを図り、いざという時は、まずは身の安全を確保したうえで、隣近所、少なくとも同じ階の人が無事であるかどうかの確認をしてほしいと語っていました。
災害大国日本に今必要なことは、まず自らが率先して災害に備えることが大切だということを痛感したお話でした。
【放送回の音源や写真など】
番組HP
https://doboradi.jsce.or.jp/2024/11/28/b-342/
YouTube
https://youtu.be/y-fOP2h8fB4?si=DpWW3zon-dH0M8L-
2024年11月20日(水)放送
ゲスト:安田 進さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:人形町のゆみ
前回から4回シリーズで、首都直下地震について考えようと専門家をお呼びしてトークをしています。
2回目は東京電機大学名誉教授の安田進先生から”地震と液状化”について伺いました。
液状化による被害は60年前に発生した新潟地震で社会に広く認識されるようになり、それ以降研究・技術開発が熱心に行われましたが、東京でも古いライフラインや中層ビルなどで対策が施されていないものがまだ残っています。また液状化対策を施していない(言い換えれば液状化対策が義務化されていない)戸建て住宅については、東日本大震災を上回る数の液状化の被害が発生すると安田先生はおっしゃっていました。
過去に起きた大地震からそれぞれの地盤災害(自然災害により地面に発生する災害のこと)についても教えていただき、首都直下地震時における液状化現象を想定しました。
私たちが日ごろから取り組むべきことは何でしょうか。ラジオで確認してくださいね。
2024年11月13日(水)放送
ゲスト:平田直さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:人形町のゆみ
今回から4回シリーズで、首都直下地震について考えようと専門家をお呼びしてトークをします。
1回目は東京大学名誉教授の平田直先生から”地震のあれこれ”を伺いました。
まずは日本各地の有感地震の多さです。有感震度というのは震度1以上のもので、2023年では2,227回。地震が少ない国もある一方で日本の地震の多さに愕然とします。
過去の首都圏での大規模地震については、1923年、M7.9の地震である大正の関東大震災です。関東では死者数が過去最大の10万5千人が亡くなりました。強いゆれとともに、台風の影響で火災が広がり9割の方が火災で亡くなりました。
今後想定されている首都直下地震では30年の間で70%の確率で起こるといわれています。
私たちが日ごろから取り組むべきことは何でしょうか。ラジオで確認してくださいね。
平田直先生の新刊「地震を知って震災に備える」も参考にしてください。
2024年10月30日(水)放送
ゲスト:ゴールドマン
ナビゲーター:赤井かおり
とんがり帽子に金色のスーツの全身金色男といえば、このお方。前回出演いただいてから、そんなに時間をあけずに、ゴールドマン再来!今回も楽しいことを教えてくれるとのこと、何のことかと思ったら、2025年2月1日が試験日の中央区観光検定についてだそうで。もうそんな季節かぁ、1年早いなぁと思う暇もなく、話を進めるゴールドマン。今回もキラッキラしながら検定について熱く教えてくれました。
テストって、ポイントさえきちんと押さえてそこをしっかり頭にいれれば、点数はとれると分かっていても、なかなか効率よく勉強できないものですよね。私もさすがに、分かっていますよ。公式テキスト『中央区ものしり百科』から9割出題、1割が毎年設定されるテーマ問題で、75%以上正解すれば合格ってことは。
なので、私が「『中央区ものしり百科』を完璧に覚えて、その9割を全問正解すればもうそれで合格じゃないですか!」と番組中発言したのですが、中央区はこうしている間にも、よりよい街に進化し続けています。その公式テキストだって、それに合わせて毎年毎年内容が変更されるわけで、常に最新の情報に自分の知識もアップデートしていかないといけない。そこがこの検定の難しいところなのだと気付きました。
番組内ではゴールドマンが今年のテキストの変更点や試験のポイントを教えてくれています。そして、丸暗記で覚えようとするのではなく、ストーリーで覚えること、さらには地域を理解する気持ちが大切、とありがたいお言葉をいただきました。
番組を聞いてくれたそこのあなたはもう合格へ一歩踏み出しています!
特集主査の筑波大浦田さん(副幹事長)をゲストに,編集担当にも入っておられる前幹事長の杉木直さん,副幹事長の川口 暢子さん、そしてReiko Yamamotoさん、の5人で今月号の土木学会誌動画、略してDDの収録を行いました!
2024年11月号の表紙2024年11月6日(水)放送
ゲスト:緒方英樹さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:人形町のゆみ
今回ご紹介する後藤寿庵(ごとう じゅあん)さんは、武将であり、キリシタンであり、土木事業を行った人です。いくつもの顔があり、これだけでも多彩なことがわかります。
今の岩手県奥州市水沢区と胆沢区にまたがるところは福原といいました。その荒れ果てた福原に、寿庵さんは、胆沢川から水を引く開拓を決心しました。
用水堰は寿庵堰とよばれ、日本で唯一のクリスチャンネームのついた堰であり、現役の堰でもあります。
なぜ武将が堰をつくることになったのか、どうやって造り完成したのか、ぜひラジオを聴いて、なぞときをしてください。
【放送回の音源や写真など】
番組HP
https://doboradi.jsce.or.jp/2024/11/07/b-340/
YouTube
https://youtu.be/6kE-Svc2i-Q?si=6HWX5CTygLWXQB9e
2024年10月23日(水)放送
ゲスト:田中基さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:赤井ゆき
土木弁論大会で最優秀賞を受賞された、田中基さん。
幼いころ誰もが体験したであろう「公園での砂遊び」のスケールを何万倍も大きくしたものがコンクリートであり、トンネルであり、土木である。ぐっと引き込まれるそのテーマと構成。
言葉で【思い】を、【情景】を、【感動】を伝える。
ラジオに関わらせていただいている私もそんな『言葉』をお伝えできるといいなぁ。
【放送回の音源や写真など】
番組HP
https://doboradi.jsce.or.jp/2024/10/24/b-338/
YouTube
https://youtu.be/TryXBFYdVeU?si=KN1fJHld0RVXGB94
2024年10月16日(水)放送
ゲスト:段下剛志さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:おがえもん
今回は、土木学会WEB情報誌「fromDOBOKU」編集委員の段下剛志さんに「Allyに繋がる途」をテーマにお話を伺いました。
今回は、「fromDOBOKU」編集委員をゲストにお招きする5回目の連動企画の回です!
土木学会誌2022年4月号の特集テーマでもある「Allyに繋がる途」。合言葉は当初のダイバーシティ・アンド・インクルージョンからAllyとなり、ひざを突き合わせて話し合いたいがコロナ禍のため全てウェブミーティングとなり…かなりのご苦労があってできあがった特集企画だったのですね。ご苦労があったからこそ土木偏愛者になられたのかもしれませんね。
土木学会編集委員会の編集委員になった動機として、何か月かに1回、東京に来れることもあったとかないとか。
「fromDOBOKU」にて作成した「Allyへ繋がる途」の動画URLを下に貼らせていただきますので、ぜひ視聴していただきマニアックな世界に足を踏み入れていただければと思います!!
【fromDOBOKU】<前編>土木偏愛者はこうして生まれた!? 『Allyへ繋がる途』
https://youtu.be/ZWV8FpWtQdc
【fromDOBOKU】<後編> 土木偏愛者はこうして生まれた!? 『Allyへ繋がる途』
https://youtu.be/fZyofBT-mww
2024年10月9日(水)放送
ゲスト:一青妙さん 緒方英樹さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:赤井ゆき
作家で女優で歯科医…肩書が豪華すぎる、一青妙さん。
ドボクのラジオでは、それらとはまた別の「サイクリスト」としてのお話を聞かせていただきました。台湾の人にとって自転車は単に日常生活における移動手段だけでなく、島を一周する環島ツアーが存在するなどサイクリングが文化になっているそうです。島を一周する全長930キロにも及ぶ道は、自転車が走りやすいように整備がされているそうです。
サイクリングだけでなく、行く先々での出会いやグルメなども楽しめる。
皆さんの笑顔を繋ぐ「ドボク」の力を感じますね。
異常気象とお米不足が話題になった2024年の夏でしたが、農業、特にお米に欠かせない水を如何にうまく扱うかには農業土木、農業水利がとても大切。
食料増産が喫緊の課題であった大正・昭和時代において、耕地の開拓や水源の確保、効率的な用水・排水など、総合的な水利の推進が必要とされました。貴重な水を公平に分配するにはどうすればよいか。それは水争いを防ぐための重要な課題でもありました。
今回みなさんにご紹介したいのは、この農業水利の上から下までを現場と理論で大きく発展させた可知貫一(かち かんいち)です。
2024年10月2日(水)放送
ゲスト:鈴木三馨さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:おがえもん
今回は、土木学会WEB情報誌「fromDOBOKU」編集委員の鈴木三馨さんに「ミカ女将の土木偉人まち歩き」をテーマにお話を伺いました。
今回は、「fromDOBOKU」編集委員をゲストにお招きする4回目の連動企画の回です!
鈴木三馨さんがミカ女将と呼ばれるようになったことが知れてよかったです!新型コロナ禍でのオンライン飲み会が始まりだったとは。
「土木偉人」を偏愛して約10年の鈴木さんは、土木偉人かるたから始まり土木偉人まち歩きまで取り組んでいますので、今後の土木偉人〇〇〇〇も期待しちゃいますね!
土木偉人をきっかけにまち歩きをして身近な土木遺産を見て回るのは楽しそうですよね。
「fromDOBOKU」にて作成した土木偉人散歩の動画URLを下に貼らせていただきますので、ぜひ視聴していただきマニアックな世界に足を踏み入れていただければと思います!!
【fromDOBOKU】ミカ女将の土木偉人散歩 〜横浜の街をつくった R.H.ブラントン〜
https://youtu.be/Woti8xWzOLw
【放送回の音源や写真など】
番組HP
http://doboradi.jsce.or.jp/2024/10/03/b-334/
YouTube
https://youtu.be/9az3PeVug5U?si=Out9kELav-jt9vq0
2024年9月25日(水)放送
ゲスト:ゴールドマン
ナビゲーター:赤井かおり
今回初めてスタジオに来てくれたのは、とんがり帽子にサングラス、全身金色のスーツに身を包んだ、その名もゴールドマン。なにやら楽しいことを教えてくれるということなのだけど、怪しさ満載。いつもよりスタジオ内が光り輝いて眩しくて、クラクラする中で話が進んでいく。
普通とは違う東京の楽しみ方を教えてくれるということで、話を聞いてみると都内河川のクルージングときた!!水上バスでも屋形船もなしに、船で観光できるなんて。さすがに豪華客船で巡るのは難しそうだけど、左右に流れていく景色をいつもとは違う角度から見て、そこから歴史や風情を感じることができる贅沢な体験。舟からしか見えないモノもあるみたいで、貴重な体験となること間違いなし!
ショッピングや食べ歩きもいいけど、こういう東京の楽しみ方もあるんだなぁ。
ゴールドマン、やたらと詳しくて、もしかして中身あの人?と思ったけど、これは聞いてはいけないことなのだろうなと、その質問は自粛。またスタジオに来てくれると言っていたので、次はどんな楽しいことを教えてくれるのか、楽しみにしていよう。
2024年9月18日(水)放送
ゲスト:五反田のみっちゃん
ナビゲーター:JUMI
案内役:人形町のゆみ
日本では、サイクルロードレースという言葉をあまり聞きなれないと思います。世界的にはツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャがサイクルロードレースの3大ツールと呼ばれています。
ツール・ド・フランスは有名ですが、レース内容については全く知りませんでした。五反田のみっちゃんに詳しく教えていただきましたが、驚くことばかりでした。
サイクルロードレースは世界的な競技ですが、日本ではあまり普及されていません。日本では自転車ユーザーは多く、競技人口が少ないようです。
サイクルロードレースを普及させるには、自転車専用道路の整備が必要です。けれどすでにある道路を自転車イベントに開放したりすることでインフラの付加価値が高まります。
今後、日本でも有名なレースがあるようです。ぜひ注目してみてください。
【放送回の音源や写真など】
番組HP
http://doboradi.jsce.or.jp/2024/09/19/b-331/
YouTube
https://youtu.be/GQWpjBY9OuE?si=YJWejvj5JC5k9GHS
ドボクなイラストを描いているコジヲです。
今回は、地図をもって散策する人の線画を描きました。
平面図に地形や地名等の各種情報を付加したものを「地図」「マップ」といいます。
昔、土木は地図に残る仕事と言われていました。
スマホをはじめとするデジタルな時代に、地図をもって地域を散策する人もすくなくなりました。
でもスマホってイラストにし辛いですよね、ただの長方形にですから。