2025年1月15日(水)放送
ゲスト:和田 彰さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:人形町のゆみ
私の手元には「できることからはじめよう 水辺の小さな自然再生事例集 第2集」があります。事例集を開くと、男女の子供から大人までが川の中に入り、各自で石を運んだり、木箱の魚道(魚のとおる道)を手作りしている写真が見られます。
今回、和田さんから水辺の小さな自然再生についてお話を伺いました。小さな自然再生とは以下の3つの条件にあてはまるものです。
2025年1月8日(水)放送
ゲスト:緒方英樹さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:赤井かおり
歴史は得意ではないのですが、そんな私でも知っている伊能忠敬さん。伊能忠敬といえば地図、ですよね!それは皆知っているとしても、びっくりしたのが地図を作ろうと始動したのが、なんと50歳を過ぎてからということ。現代ならまだまだ現役、働き盛りと言っても過言ではない歳だと思いますが、江戸時代では人生50年と言ってもいい時代にチャレンジ開始って伊能さん、パワフルすぎます…。
しかも、それまで測量を生業としていたわけでもなかったとか。51歳からの初めての挑戦にびっくりさせられました。子供の時から抱いていた天文学への憧れを現実にしようと行動を起こし、測量して地球の緯度を正確に求めることで地球の大きさを知ろうとしたことが、現世の我々の常識となり、今もそれが語り継がれていることが、まさに偉業だなと改めて思いました。
知識欲旺盛であれば、これまでに自分が歩んできた道も、年齢も関係なく、どんな夢も現実となりえると、伊能さんの偉業が気づかせてくれました。私も、日々チャレンジを続けていきたいなと、今まで以上に前向きな気持ちになりました。今年も、牛歩でも、一歩一歩前進していきたいと思いました!
【放送回の音源や写真など】
番組HP
https://doboradi.jsce.or.jp/2025/01/09/b-351/
YouTube
https://youtu.be/8vWKdhQDm3I?si=sh8tFR6Ct9VsJ7kV
2024年12月25日(水)放送
ゲスト:古屋樹さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:蛎殻町の松
厚生労働省の資料によれば、令和3年3月卒業者の就職後3年以内の離職率は、新規高卒就職者が38.4%(前年度と比較して1.4ポイント上昇)、新規大学卒就職者が34.9%(同2.6ポイント上昇)もあるのだそうです。3人に1人以上の割合で離職しているというのは、採用する側もされる側もお互い不幸なことではないでしょうか。そこから転職したとして、転職先では長く働き続けられるのでしょうか?理想の会社が見つかるまで転職を続けるのでしょうか?
会社を辞めるのには人それぞれの理由があるにせよ、「思っていたのと違う」、つまりミスマッチの割合がほとんどではないかと推察します。それをなくすための方法の一つに、インターンシップがあります。古屋さんが所属するキャリア・ナビゲーション株式会社では、学生のうちから企業を選ぶために、どのように情報収集をすればいいのかのアドバイスや、人生相談にも乗ったりしているそうです。世の中には大小さまざまな企業がありますが、有名な大企業だけでなく、中小企業も含めてたくさんの選択肢があるということを学生の皆さんに知ってほしいし、企業の側でももっと学生のためになる情報を出していかなければならないのだと思います。
さらに言えば、中学生や高校生の皆さんにも職業についてもっと知る機会があってほしいと思います。
【放送回の音源や写真など】
番組HP
https://doboradi.jsce.or.jp/2024/12/26/b-348/
YouTube
https://youtu.be/yrOcz1AJ26Y?si=4hZJ0qqgBCoTaTQB
2025年1月1日(水)放送
ゲスト:田中一博さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:蛎殻町の松
あけましておめでとうございます。ドボラジは正月も休みなしで通常放送です。今年もよろしくお願いします。
さて、24年働いた新聞社を退職して建設ICTの世界に入ったレアな存在の田中さん。従来型の施工と最新のICT施工の違いをわかりやすく解説してくださいました。
番組本編も面白かったのですが、収録が終わってからの雑談で見せてもらった映像が秀逸ですごかったんです。「チルトローテータ」をご存じでしょうか?油圧ショベルの先端のバケットが45度チルト・360度回転するものです。この自由な動きによって、油圧ショベル本体は固定したままでまるで人間の手のような作業が可能になります。これは施工の効率化に革命的な影響をもたらすことでしょう。ネット検索で、その特徴的な動きをぜひご覧いただきたいです。
2024年12月18日(水)放送
ゲスト:菊田 友弥さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:人形町のゆみ
沿川2市7区をまたぐ荒川放水路が、人工的に造られた川であることを知っていますか?
今から100年前の1924年10月12日に川に水を通す通水式が行われ、それから100年間一度も堤防が決壊することがなく、首都東京を守ってきました。
荒川放水路がなければ、隅田川しかないので、洪水のたびに堤防を越えて氾濫している可能性が高く、東京の街の姿や日本の経済発展は、今とは大きく違っていたかもしれません。
多くの方の生活を守っている荒川放水路に今一度注目してみてください。
次の荒川放水路の記念日も楽しみにしてください。
【放送回の音源や写真など】
番組HP
https://doboradi.jsce.or.jp/2024/12/19/b-347/
YouTube
https://youtu.be/zr-LFg4DJns?si=690jwhi9AtJ4onJd
2024年12月11日(水)放送
ゲスト:緒方英樹さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:蛎殻町の松
私は離島が好きです。利尻島、大島、八丈島、青ヶ島、父島(小笠原諸島)、阿嘉島・座間味島(慶良間諸島)、南大東島ほかいくつかの島を訪れてきました。今回の舞台である種子島は、面積約444km2で横浜市とほぼ同じくらいの広さで人口は約28,000人(2020年)ということで、大きな島という印象があります。女殿様・松寿院が行った大浦川は短い川ですが、地形図を見ると下流域に広がる沿川の湿地帯や中流部の旧川敷など、地理好き人間にとっては非常に興味の湧く川にみえます。これは現場に行かないとです。2泊3日の行程で、現地でレンタカーを借りて、今回緒方さんに聞いた場所のほか、ドボクの観点で面白そうなポイントを回ってみようと思いました。台風の来ない時期を選ばないとね。
2024年12月4日(水)放送
ゲスト:吉田 不曇さん (東京都中央区副区長)
ナビゲーター:JUMI
案内役:水天宮のちーちゃん
「首都直下地震から命を守る」シリーズの最終回となる今回のテーマは事前防災。中央区の副区長を務め、また今までに災害現場で陣頭指揮をとられていた経験から、吉田さんは事前防災の重要性についてさまざまな知見を持っていらっしゃいます。
実際に災害に直面してみないとわからないことがたくさんあることを強調。例えば、災害が発生してから1週間程度は空気が汚れているため、皮膚に付着し苦しくなるそうです。確かに私たちは皮膚からも呼吸しているので息苦しくなるのもうなずけます。そのため、避難場所などに身体を拭けるものを準備することが必要だという話に納得しました。
また、平日の昼間に発災した場合、中央区在住の大人は仕事で区外にいて、区内にいるのは子どもたちだけになる家庭が多いと想定されています。そうなった時に救援・救護で活躍するのは中学生。中学生になれば身体も大きくなっており理解もできることから役割を担える頼もしい存在だとおっしゃっていました。また、大人は防災訓練に参加することが難しいですが、子どもが災害教育を受けて家庭の持ち帰って話し合う、もしくは、子どもが参加する機会に大人も参加してもらうなど、子どもを通して災害について向き合ってもらう人を増やすことも重要だと語っていました。
最後に、あなたにとってドボクとは「地球に彫刻する」といった発言に感銘を受けました。
【放送回の音源や写真など】
番組HP
https://doboradi.jsce.or.jp/2024/12/05/b-343/
YouTube
https://youtu.be/L3BYQKOxaS4?si=mzqMiIPjqiA-6v38
2024年11月27日(水)放送
ゲスト:久田嘉章さん (工学院大学建築学部まちづくり学科・教授)
ナビゲーター:JUMI
案内役:水天宮のちーちゃん
「首都直下地震から命を守る」シリーズの3回目となる今回のテーマは「建築物の倒壊と火災」。冒頭、久田さんは東京都から公表されている被害実態について解説していただきました。首都直下地震でも東京都大田区の直下で発生すると言われている都心南部直下地震は、被害規模が大きく最大で全壊・焼失家屋は約19万棟、そのうち焼失が約11万棟、閉じ込めにつながるエレベータ停止は約2万2,000台とされています。特に都心部は高層マンションが多いため、高層部に住居がある人たち、特に高齢の人は階段での上り下りとなるため、生活が難しくなるといいます。
さらに、1981年以前に建設されたマンションは旧耐震基準のためリスクが高く、まずは耐震診断をしてほしいと強調されました。耐震性に問題がある場合、倒壊する可能性もあり、マンションの住人だけではなく周辺に住む人や歩行者にも影響があり、被害がさらに拡大してしまうといいます。
一方、マンションは、近隣との関係が希薄な側面もありますが、常日頃から挨拶をして、コミュニケーションを図り、いざという時は、まずは身の安全を確保したうえで、隣近所、少なくとも同じ階の人が無事であるかどうかの確認をしてほしいと語っていました。
災害大国日本に今必要なことは、まず自らが率先して災害に備えることが大切だということを痛感したお話でした。
【放送回の音源や写真など】
番組HP
https://doboradi.jsce.or.jp/2024/11/28/b-342/
YouTube
https://youtu.be/y-fOP2h8fB4?si=DpWW3zon-dH0M8L-
2024年11月20日(水)放送
ゲスト:安田 進さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:人形町のゆみ
前回から4回シリーズで、首都直下地震について考えようと専門家をお呼びしてトークをしています。
2回目は東京電機大学名誉教授の安田進先生から”地震と液状化”について伺いました。
液状化による被害は60年前に発生した新潟地震で社会に広く認識されるようになり、それ以降研究・技術開発が熱心に行われましたが、東京でも古いライフラインや中層ビルなどで対策が施されていないものがまだ残っています。また液状化対策を施していない(言い換えれば液状化対策が義務化されていない)戸建て住宅については、東日本大震災を上回る数の液状化の被害が発生すると安田先生はおっしゃっていました。
過去に起きた大地震からそれぞれの地盤災害(自然災害により地面に発生する災害のこと)についても教えていただき、首都直下地震時における液状化現象を想定しました。
私たちが日ごろから取り組むべきことは何でしょうか。ラジオで確認してくださいね。
2024年11月13日(水)放送
ゲスト:平田直さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:人形町のゆみ
今回から4回シリーズで、首都直下地震について考えようと専門家をお呼びしてトークをします。
1回目は東京大学名誉教授の平田直先生から”地震のあれこれ”を伺いました。
まずは日本各地の有感地震の多さです。有感震度というのは震度1以上のもので、2023年では2,227回。地震が少ない国もある一方で日本の地震の多さに愕然とします。
過去の首都圏での大規模地震については、1923年、M7.9の地震である大正の関東大震災です。関東では死者数が過去最大の10万5千人が亡くなりました。強いゆれとともに、台風の影響で火災が広がり9割の方が火災で亡くなりました。
今後想定されている首都直下地震では30年の間で70%の確率で起こるといわれています。
私たちが日ごろから取り組むべきことは何でしょうか。ラジオで確認してくださいね。
平田直先生の新刊「地震を知って震災に備える」も参考にしてください。
2024年10月30日(水)放送
ゲスト:ゴールドマン
ナビゲーター:赤井かおり
とんがり帽子に金色のスーツの全身金色男といえば、このお方。前回出演いただいてから、そんなに時間をあけずに、ゴールドマン再来!今回も楽しいことを教えてくれるとのこと、何のことかと思ったら、2025年2月1日が試験日の中央区観光検定についてだそうで。もうそんな季節かぁ、1年早いなぁと思う暇もなく、話を進めるゴールドマン。今回もキラッキラしながら検定について熱く教えてくれました。
テストって、ポイントさえきちんと押さえてそこをしっかり頭にいれれば、点数はとれると分かっていても、なかなか効率よく勉強できないものですよね。私もさすがに、分かっていますよ。公式テキスト『中央区ものしり百科』から9割出題、1割が毎年設定されるテーマ問題で、75%以上正解すれば合格ってことは。
なので、私が「『中央区ものしり百科』を完璧に覚えて、その9割を全問正解すればもうそれで合格じゃないですか!」と番組中発言したのですが、中央区はこうしている間にも、よりよい街に進化し続けています。その公式テキストだって、それに合わせて毎年毎年内容が変更されるわけで、常に最新の情報に自分の知識もアップデートしていかないといけない。そこがこの検定の難しいところなのだと気付きました。
番組内ではゴールドマンが今年のテキストの変更点や試験のポイントを教えてくれています。そして、丸暗記で覚えようとするのではなく、ストーリーで覚えること、さらには地域を理解する気持ちが大切、とありがたいお言葉をいただきました。
番組を聞いてくれたそこのあなたはもう合格へ一歩踏み出しています!
特集主査の筑波大浦田さん(副幹事長)をゲストに,編集担当にも入っておられる前幹事長の杉木直さん,副幹事長の川口 暢子さん、そしてReiko Yamamotoさん、の5人で今月号の土木学会誌動画、略してDDの収録を行いました!
2024年11月号の表紙2024年11月6日(水)放送
ゲスト:緒方英樹さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:人形町のゆみ
今回ご紹介する後藤寿庵(ごとう じゅあん)さんは、武将であり、キリシタンであり、土木事業を行った人です。いくつもの顔があり、これだけでも多彩なことがわかります。
今の岩手県奥州市水沢区と胆沢区にまたがるところは福原といいました。その荒れ果てた福原に、寿庵さんは、胆沢川から水を引く開拓を決心しました。
用水堰は寿庵堰とよばれ、日本で唯一のクリスチャンネームのついた堰であり、現役の堰でもあります。
なぜ武将が堰をつくることになったのか、どうやって造り完成したのか、ぜひラジオを聴いて、なぞときをしてください。
【放送回の音源や写真など】
番組HP
https://doboradi.jsce.or.jp/2024/11/07/b-340/
YouTube
https://youtu.be/6kE-Svc2i-Q?si=6HWX5CTygLWXQB9e
2024年10月23日(水)放送
ゲスト:田中基さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:赤井ゆき
土木弁論大会で最優秀賞を受賞された、田中基さん。
幼いころ誰もが体験したであろう「公園での砂遊び」のスケールを何万倍も大きくしたものがコンクリートであり、トンネルであり、土木である。ぐっと引き込まれるそのテーマと構成。
言葉で【思い】を、【情景】を、【感動】を伝える。
ラジオに関わらせていただいている私もそんな『言葉』をお伝えできるといいなぁ。
【放送回の音源や写真など】
番組HP
https://doboradi.jsce.or.jp/2024/10/24/b-338/
YouTube
https://youtu.be/TryXBFYdVeU?si=KN1fJHld0RVXGB94
2024年10月16日(水)放送
ゲスト:段下剛志さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:おがえもん
今回は、土木学会WEB情報誌「fromDOBOKU」編集委員の段下剛志さんに「Allyに繋がる途」をテーマにお話を伺いました。
今回は、「fromDOBOKU」編集委員をゲストにお招きする5回目の連動企画の回です!
土木学会誌2022年4月号の特集テーマでもある「Allyに繋がる途」。合言葉は当初のダイバーシティ・アンド・インクルージョンからAllyとなり、ひざを突き合わせて話し合いたいがコロナ禍のため全てウェブミーティングとなり…かなりのご苦労があってできあがった特集企画だったのですね。ご苦労があったからこそ土木偏愛者になられたのかもしれませんね。
土木学会編集委員会の編集委員になった動機として、何か月かに1回、東京に来れることもあったとかないとか。
「fromDOBOKU」にて作成した「Allyへ繋がる途」の動画URLを下に貼らせていただきますので、ぜひ視聴していただきマニアックな世界に足を踏み入れていただければと思います!!
【fromDOBOKU】<前編>土木偏愛者はこうして生まれた!? 『Allyへ繋がる途』
https://youtu.be/ZWV8FpWtQdc
【fromDOBOKU】<後編> 土木偏愛者はこうして生まれた!? 『Allyへ繋がる途』
https://youtu.be/fZyofBT-mww
2024年10月9日(水)放送
ゲスト:一青妙さん 緒方英樹さん
ナビゲーター:JUMI
案内役:赤井ゆき
作家で女優で歯科医…肩書が豪華すぎる、一青妙さん。
ドボクのラジオでは、それらとはまた別の「サイクリスト」としてのお話を聞かせていただきました。台湾の人にとって自転車は単に日常生活における移動手段だけでなく、島を一周する環島ツアーが存在するなどサイクリングが文化になっているそうです。島を一周する全長930キロにも及ぶ道は、自転車が走りやすいように整備がされているそうです。
サイクリングだけでなく、行く先々での出会いやグルメなども楽しめる。
皆さんの笑顔を繋ぐ「ドボク」の力を感じますね。