活動目的:
近年、パソコン,インターネット,3次元CAD等の情報技術に加えて、GPS、TS(トータルステーション)等による測量・位置計測技術およびブルドーザやモータグレーダ等の建設機械のマシンコントロール技術が高度化してきた。
これらの技術に着目して、3次元データを連携して組み合わせることにより、建設プロセスの施工段階における出来形を含む品質や生産性が向上できると期待されている。
国土交通省では、2008年7月に「情報化施工推進戦略」を策定し、10年度の本省通達では13年度までに、トータルステーションによる出来形管理技術とモータグレーダのマシンコントロール技術を一般化する方針が示されており、各地方整備局で試行工事を拡大させている。
しかし、検査を含めた施工段階だけのために3次元データを作成して活用しており、計画、設計、施工、維持管理の各プロセスとの連携ができていない。
また、3次元CADデータ、測量データ、建設機械の設定データおよび実績データ等がメーカや機種に依存しており、今後、これらの標準化・共通化が必須と考える。
「ICT施工研究小委員会」において、施工段階における現状調査を行い、3次元データの効率的な作成方法を提案するとともに、設計、施工、維持管理のための3次元モデル・3次元データ交換フォーマットを提案していくことが,将来のために重要な課題だと考える。
活動項目および予定成果:
・建設ICT施工に関する情報収集と問題点の整理
・建設ICT施工を支える基礎技術の調査
・建設ICT施工に必要な3次元モデルの提案
・建設ICT施工における3次元データの交換フォーマットの提案
・新しい3次元モデルによる実証
活動期間:
平成24年6月~平成26年5月