世界各地で建設分野への応用が加速する3D プリンティング技術は,いまや橋梁や住宅といった実構造物にも活用され,我が国においても土木構造物の埋設型枠等への適用事例が着実に増えつつあります.建設現場の人手不足,工期短縮,環境負荷低減といった社会課題に対して,3D プリンティング技術は新たな解決策をもたらす力を秘めています.しかしながら、設計・製造・施工・維持管理の各段階で、レオロジー特性の制御、プリント造形物の性能評価、施工中の安定性確保、装置故障時の対応策など,乗り越えるべき課題は多岐にわたります。
こうした背景を受け、土木学会コンクリート委員会では,「建設用3D プリンタによる埋設型枠設計・施工に関する研究小委員会」(委員長:石田哲也 東京大学)を設置し,コンクリート標準示方書の体系を踏まえつつ、3D プリント埋設型枠に特有の課題を体系的に整理し、設計・施工・維持管理にわたる一貫した取り扱いを議論してきました.このたび,その成果として「建設用3Dプリント埋設型枠を用いたコンクリート構造物の技術指針(案)」を出版することとなりました.本指針(案)は,総則に続き,構造計画,設計,製造,施工,品質管理,検査,維持管理に関する8 章で構成され,加えて,試験方法の基準案や設計例,プリント事例などを付録として収録しています.
本指針(案)の出版に合わせて,講習会を下記のとおり開催いたします。奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。
記
主 催: 土木学会(担当:コンクリート委員会252委員会*)
*建設用3Dプリンタによる埋設型枠設計・施工に関する研究小委員会
日 時: 2025年8月6日(水)14:00~17:30(受付13:45~)
会 場: プラザエフ(四ツ谷)/オンライン(ZOOMウェビナー)
会場アクセス:https://plaza-f.or.jp/access
定 員: 会場参加100名/オンライン視聴最大500名(申込先着順)
参加費: 会員7,000円,非会員10,000円,学生会員4,000円
(コンクリートライブラリー168 1冊を含む)
主 催: 土木学会(担当:コンクリート委員会364委員会*)
*3Dプリンティング技術の土木構造物への適用に関する研究小委員会
プログラム(予定):
司会:井口 重信(CalTa)
時間
内容
登壇者
14:00~14:10
開会挨拶
石田 哲也(東京大学)
14:10~14:20
指針概要説明
國枝 稔(岐阜大学)
14:20~14:40 1章 総則15:00~15:20
4章 3Dプリント埋設型枠の製造
5章3Dプリント埋設型枠を用いた構造物の施工
小倉 大季(清水建設)
石関 嘉一(大林組)
15:20~15:40 6章 品質管理閉会挨拶
井口重信(CalTa)
* プログラムは変更になる場合があるので、最新情報はこのページでご確認下さい.
各CPD システム利用者への対応について:
【会場参加の方】
CPD受講証明書をご希望の方は必要事項を予め記入した申請書を当日講習会終了後に受付にご持参ください.受講証明印を押印いたします.
申請書類は https://www.cpd-ccesa.org/unit_assent.php からダウンロードして下さい.現地での受講証明書配布はございません.
※なお、対面参加とZoom参加の両方での申請はできないのでご注意ください.
【オンライン参加の方(Zoom)】
・申請期間:8/6(講習会終了後)~8/13(水)17時まで
・CPD単位の取得には、参加申込をして、実際に参加して、事後アンケートに回答することが必須になります.
土木学会CPDシステム利用者様:参加者ご自身によるCPDシステムへの「自己登録」をお願い致します.
建設系 CPD協議会加盟団体CPDシステム利用者様:各団体のルールに沿って,CPD単位の申請をお願い致します.
土木学会以外の団体に提出する場合の方法等は提出先団体に事前にご確認ください.
土木学会で証明する単位が各団体のルールにより認められないことがあります.
土木学会では他団体の運営するCPD制度に関しては回答致しかねます.