どぼくのことば Vol.8(2009.11)
洪水や高潮による水害や、地すべりや土石流等による土砂災害から私たちの生命や財産を守るのが治水の仕事です。治水の仕事は、まず、雨量や降雨継続時間(雨が降り続く時間)を想定し、どのような方法で水害や土砂災害を防ぐかの計画を立てます。災害を防ぐ方法として、ダム、堤防、河道掘削、放水路、遊水池などの整備があります。それぞれの整備に必要な費用や時間、河川環境の特徴、沿川地域の歴史や文化、流域住民の方々の意見などをよく調べて、その河川に適した方法を採用していきます。また、整備が進められる間にも大規模な洪水が発生する危険性があるとともに、気候変動等の影響により想定外の多量な雨が降る可能性もあります。万が一氾濫してもできるだけ被害を少なくするために、防災に関する情報を住民の方々に的確にお知らせすること、安全に避難できるように住民を誘導すること等も治水の重要な仕事です。
こうしたいろいろな場面で活躍するのが土木の技術であり土木の技術者です。