矢吹信喜 委員長の挨拶
情報利用技術委員会は,1976年に電算機利用委員会として発足し,1989年に土木情報システム委員会と改称し,2001年に現在の名称になったものであり,2011年に設立35年を迎えました.私は2011年から16代目の委員長となりました.当委員会の歴史と責任の重みを感じております.
当委員会は,土木工学分野における各種情報技術の利用や情報の利用技術などに関する研究調査などを行い,土木における情報および情報技術の有効かつ高度な利用に資することを目的に活発な活動を行っております.
当委員会には,幹事会,常置小委員会,研究小委員会が設置されており,常置小委員会としては,行事企画小委員会,論文編集小委員会,国際小委員会があり,研究小委員会としては,情報共有技術小委員会,国土基盤モデル小委員会,センサ利用技術小委員会などがあります.これらの組織で,調査研究を行いつつ,講演会・講習会,シンポジウム,研修・見学会の開催を行い,土木情報利用技術に関する論文集,講演集,図書などの刊行物の企画・編集を行うとともに,国内および海外の学協会との研究連携などの諸活動を精力的に行っております.また,新しい研究小委員会は随時,公募や委員の発議などによって設立し,活動の幅を広める努力をしております.
2年前に設立した土木情報学体系化特別小委員会では,土木工学における情報技術の応用に関する学問を「土木情報学」と名付け,この体系化を研究しており,その成果が間もなく公表されようとしています.これにより,当委員会の活動が単なるコンピュータの利用に関するものなのではなく,体系化された学問を基盤とするものであることを示すことを目指しています.
学会活動において論文集の刊行は最も重要な事業のひとつでありますが,土木学会論文集が再編された際,2011年より,F部門から当委員会に関連するものとしてF3部門が分冊となり,論文集のタイトルが「土木学会論文集F3分冊(土木情報学)」となりました.また,これまで当委員会が発行していた査読論文集「土木情報利用技術論文集」は,「土木学会論文集F3分冊(土木情報学)特集号」と改称され,情報利用技術シンポジウムで発表した講演会論文を加筆・再構成した論文のうち査読審査を通ったもののみを掲載します.当委員会は,これら両方の論文集の編集を担当しております.
アルビン・トフラーは著書「第三の波」の中で,第一の波は農業革命,第二の波は産業革命,そして第三の波は情報革命だと記しています.我々は,まさに情報技術により産業,行政,教育,生活などが革命的に変化している真只中にいるわけですが,我が国の土木分野がこうした情報技術が与えるはずのインパクトをきちんと受け止め,大いに利用して成果をあげているかと言えば,疑問を呈さざるを得ません.当委員会では,土木分野における情報学に関する調査研究,教育,広報,推進などの諸活動を国内のみならず国際的にも実施して,社会に大きく貢献して参りたいと考えております.
委員長 矢吹 信喜(大阪大学 教授)
情報利用技術委員会は、次のような活動を行っています。
土木分野における情報利用技術に関する研究事業および資料の収集・発表を行っています。現在進行中の小委員会は以下の通りです。
土木分野における情報利用技術に関する研究・事例報告等を収集し、論文集・講演集を出版し、公表・発表機会を提供しています。
講演会、講習会、研修会、見学会等を実施しています。
土木分野における情報利用技術に関する刊行物企画・編集を行っています。
土木分野における情報利用技術に関する国内および国外の学協会との研究連絡を図っています。
その他、目的達成のために必要な事業を行っています。