◎シンポジウム
本会議は構造物の安全性・信頼性に関する諸問題について、専門領域を越えた幅広い研究発表および討論を通じて、当該技術レベルと学術の向上を図ることを目的に開催される国内総合シンポジウムである。主催は日本学術会議で、8学会(安全工学会、地盤工学会、土木学会、日本機械学会、日本建築学会、日本航空宇宙学会、日本材料学会、日本船舶海洋工学会)による共催のもと、多くの関係学協会の後援を得て実施されるものである。2023年開催のJCOSSAR2023では初めて海外学会(ASCE,ESRA)の後援も得た。
同一分野の国際会議ICOSSAR(International Conference on Structural Safety and Reliability)と同様、4年ごとにICOSARの中間年に開催されてきている。第1回目が日本材料学会を幹事学会として1987年に開催され、その後、1991年(土木学会)、1995年(日本建築学会)、2000年(日本機械学会)、2003年(日本材料学会)、2007年(土木学会)、2011年(日本建築学会)、2015年(日本機械学会)、2019年(日本材料学会)の順に継続的に開催され、このたび土木学会を幹事学会として、2023年に記念となる10回目として本シンポジウムを開催する運びとなった。
◎対象構造物・テーマ
対象とする構造物は機械、土木構造物、建築構造物、地盤、産業・エネルギープラント、海洋構造物、船舶、自動車、鉄道車両、航空・宇宙機器など多岐にわたるが、これらの構造物の安全性・信頼性に関わる共通の課題として、材料・構造部材・構造システムの信頼性理論、荷重の計測・評価、設計・製作・保守・管理、自然的原因による災害、人為的原因による災害、リスク評価と対策、保険・保証の取扱い等が、幅広く発表・討論の対象となる。とくに最近の学術的な研究成果だけでなく、産業界の現場における技術的実践に関する実例や技術開発に関する報告、現在進行中の研究や各種プロジェクトに関する中間報告など、幅広い研究発表と討論が含まれている。