●名称
鋼構造物のサステナビリティ調査研究小委員会
●提案者
委員長:水口和之(㈱ネクスコ東日本エンジニアリング)
幹事長:齊藤史朗(㈱IHIインフラシステム)
●委員会設立の趣旨,目的および活動内容
2020年10月,菅首相(当時)が「2050年カーボンニュートラル」を宣言し,経済産業省より「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」が策定された。欧米を見ると,建設産業に対するCO2削減の取り組みが重要課題とされており,日本は遅れているが,近年,急速にその関心が高まっている。ヨーロッパでは,コンクリートの削減がCO2削減に寄与するとして,軽量な木材を用いた橋梁が設計コンペで勝った事例もある。鋼構造はコンクリート構造に比べて軽量であることから,CO2削減に貢献する可能性があるが,鋼橋建設によるCO2の排出量については材料由来による排出量が大半を占めるため,製鋼メーカーによる「ゼロ・カーボンスチール(水素還元技術,CCUS等)」への期待が大きい状況にある。ただし,製鋼メーカーの技術開発のみに頼ることなく,鋼構造業界としてCO2削減に寄与する技術開発を進めていく必要があると考えられる。このような背景から,本委員会では鋼構造物の製造,架設、維持管理が環境に与える影響調査,さらに環境負荷低減に寄与する技術について調査し,体系的な整理を行う.
●活動方法
全体委員会を3~4ヵ月に1回の割合で開催し,国内外の幅広い分野におけるCO2削減の取り組みに関する事例収集を行い,鋼構造業界としての将来像の検討を進めていきます.事例収集および体系的な整理にあたっては,必要に応じてWGを設置して検討します.
●活動期間
3年間(2024年4月~2027年3月)