■委員会設立の趣旨
「高力ボルト摩擦接合継手の設計法に関する調査検討小委員会」(H14-H18、森小委員長、山口幹事長)の成果である「高力ボルト摩擦接合継手の設計・施工・維持管理指針(案)」の制定(2006年12 月)から約15 年が経過しています。その後、鋼構造委員会では同指針(案)改定のための準備を進め、2009 年に「鋼構造物の連結に関する検討小委員会」を設置し、2017 年には主に当て板補修・補強を対象とした「高力ボルト摩擦接合の設計およびそれを用いた鋼部材の補修・補強に関する調査研究小委員会」を設置し、その成果が「補修・補強のための高力ボルト摩擦接合技術-当て板補修・補強の最新技術-」として鋼構造シリーズにまとめられました。
このように同指針(案)制定以来の高力ボルト摩擦接合技術に関する知見等を蓄積してきています。実際、この15 年の間、橋梁設計の基準である道路橋示方書の改定により限界状態設計法が新たに導入されたり、構造物の更新需要を受けて新たな技術課題が生まれるなど、同指針(案)を取り巻く状況は大きく変化し、改定の機が熟しつつあります。
■委員会の目的
本調査研究小委員会は、2006 年12 月制定の同指針(案)を改定し、指針として制定を目指します。特に、同指針(案)以降の知見、技術情報のアップデート、補修・補強工事に関する基準や関連情報の追加を行います。
■委員会の活動内容
以下の調査研究の活動を行います。