2017 年度に道路橋示方書が改定され、道路橋の設計が許容応力度設計法から限界状態設計法・部分係数設計法へと大きく転換しました。また、近年、鋼橋架設時において重大事故が発生しており、既設道路・鉄道を高架する橋や、これらに近接する施工において、より一層の安全対策が必要とされています。
■委員会設立の目的
上記の背景を踏まえ、2012 年度に改定された指針の改定、発刊を行うことを目的としています。
■委員会の活動内容
指針改定に向けて以下の活動を行っています。
・許容応力度法から、部分係数法を主体にした内容へ改定
架設時における部分係数法の照査式を例示し、従来の許容応力度法に関する解説や計算例は参考資料に移す。
・鋼合成標準示方書(施工編)の考え方を取り入れた架設計画時の留意点の提示
・架設期間中に想定する地震、風荷重の例示や留意事項の提示
・大規模更新や補修補強、維持管理を適用範囲に見据えて充実化
・最近のICT技術などの例示
・SBHS、溶射ボルト、皿ボルトなど新しい材料の規格や仕様等の提示
・事故事例を新しいものに更新