■委員会設立の趣旨
「鋼橋の大規模修繕・大規模改築に関する調査研究小委員会」による「鋼構造シリーズ26・鋼橋の大規模修繕・大規模更新-解説と事例-」のとりまとめ以降、高速道路会社では、事業化された大規模更新、大規模修繕が具体的に進められるとともに、それら以外にも、首都高速道路では、ラケット型橋脚のダブルデッキ構造の4車線化拡幅工事などの改築事業も実施されています。これらの既設橋の更新、修繕、改築などの工事は、一般に既設構造物等を供用しながらの施工となり、構造や工法に制約を受けることや施工プロセスが複雑となることが多くなっています。また、 各施工ステップでの安全性や使用性を下部構造への影響も含め確保しなければならないため、高度な設計技術や判断が要求されるなど、高度で多面的な技術が必要となるため、それら事例の情報を収集、整理し各事例における技術的課題と対応の取りまとめが必要と考えております。
■委員会の目的
「鋼橋の大規模修繕・大規模改築に関する調査研究小委員会」による「鋼構造シリーズ26・鋼橋の大規模修繕・大規模更新-解説と事例-」以降の事例を中心に収集・整理し、新たな事例について「工法の考え方」、「設計の考え方」、「具体的な施工法」、「制約条件を克服するために用いられた技術や工夫」などを整理し、技術的課題と対応策および事例を踏まえた特徴と留意点をまとめることを目的としています。
■委員会の活動内容
・改築事例、更新事例および災害復旧事例の収集
・収集した事例の整理(工事の内容、技術的課題と対応策)
・事例の解説として特徴と留意点のまとめ