おかげさまで、6月末までの第一次調査により170件の回答をいただきました。しかしながら、回答いただいた機関の所属分野にやや偏りがありました。そこで、第一次調査と同様の内容で、第二次調査を実施いたしました。結果につきましては12月14日開催のシンポジウムにて報告するとともに、本ホームページでも公開する予定です。
第二次回答受付開始:平成21年7月15日(水)
第二次回答受付終了:平成21年9月30日(水)
(平成21年7月15日追記)
(以下に、第一次調査における趣旨説明文を再度掲載いたします。)
技術者はその高い技術力並びに公正な倫理観と行動規範に基づき、人類の安全と福祉のために貢献をする使命を担っています。しかし、公共工事に関する談合、食品の安全など企業・個人の職業倫理を問われる社会的問題が頻発しており、公的機関がかかわる不正も少なくありません。また、大学や研究機関における、研究費の不正使用や論文捏造・データ改ざんなどの事例も後を絶ちません。このように、技術および技術者の倫理的な対応が社会で問題となる機会も少なくありません。そこで、科学技術に関係の深い12の基幹的な学協会(*)間で協議し、技術倫理および技術者倫理に関する共通課題の協議や、倫理の普及・推進・検討および問題解決などを図る目的を持って2004年4月に技術倫理協議会が設置されました。
本協議会では、上記の目的を達成するために、国内外の技術倫理綱領の比較・分析、技術倫理に関わる諸課題の把握などを行うとともに、公開シンポジウムを定期的に開催して産官学の多くの参加者と、あるべき技術倫理の姿について検討を深めてまいりました。さらに、2007年度には、「研究発表・投稿および研究に関する倫理」を作成するとともに公開しました。
この間、JABEEの浸透とあいまって、各教育機関等における技術倫理教育は一層浸透していると考えられます。そこで、本協議会では、設置から5年を経過したのを機に、工学・技術に係る教育を実施している高等教育機関に全国規模でアンケートを実施し、技術倫理教育の現状把握をするとともに、今後の一層の充実のための基礎的なデータとすることといたしました。
大変お忙しい中を恐縮ですがアンケートにお答えいただきたく、なにとぞご協力のほどお願い申し上げます。 複数の科目を開講されている場合には、お手数ですが、科目ごとに回答していただきたく存じます。また、学部での技術倫理教育を想定していますが、大学院でもの術倫理教育について回答いただく場合には、学部科目とは別にご回答ください。今回のアンケート結果につきまして個々のデータは公開しませんが、整理した結果を公開する予定ですので、その点につきましてもご了承のほどお願い申し上げます。
第二次回答受付開始:平成21年7月15日(水)
第二次回答受付終了:平成21年9月30日(水)
技術倫理協議会 議長 池田 駿介
(東京工業大学大学院教授)
アンケートの内容に対する問い合わせ
東京都市大学工学部都市工学科
教授 皆川 勝
電話 03-5707-2226
メール minamasa@tcu.ac.jp
*技術倫理協議会に参加している学協会(五十音順):応用物理学会、化学工学会、電気学会、電子情報通信学会、土木学会、日本化学会、日本機械学会、日本技術士会、日本建築学会、日本原子力学会、日本工学アカデミー、日本工学教育協会
・技術倫理協議会のホームページは、現在の事務局である土木学会の下記のアドレスで閲覧することができます。http://committees.jsce.or.jp/rinri03/
・「研究と研究発表・投稿に関する倫理の第1歩(2008年版)」は下記のアドレスで閲覧することができます。http://committees.jsce.or.jp/rinri03/node/2