構造工学委員会 耐爆・耐衝撃設計法に関する調査研究小委員会サイトへようこそ!
◆ 小委員会設置の趣旨
近年,欧米では,爆発事故や爆破テロ等から人命や構造物を守るための耐爆設計基準の整備が進んでいる。近年,我が国においても爆発事故の増加を背景として爆破作用に対する構造物の安全性を評価するための設計法の開発が求められている。
これまでに「構造物の性能照査型耐衝撃設計に関する研究小委員会(桝谷浩委員長,平成16年5月~平成19年4月)」,および「構造物の耐衝撃性能評価研究小委員会(園田佳巨委員長,平成20年8月~平成24年10月)」では,性能設計の概念に基づいて衝撃作用を受ける構造物の設計基準を策定するための考え方(包括設計コード)について議論し,平成25年1月に構造工学シリーズ22「防災・安全対策技術者のための衝撃作用を受ける土木構造物の性能設計―基準体系の指針―」としてまとめた。しかしながら,爆破作用を受ける構造物の安全性を検討するための性能照査型耐爆設計法について言及するまでには至っていない。
そこで本小委員会では,欧米における耐爆設計法に関する基準類を調査し,安全性に対する考え方,安全性の評価方法等について調べ,今後,防災の観点から性能照査型の耐爆設計方法を確立する上で必要となる基礎的な資料を提示することを目的とする。また,あわせて,落石防護構造物や流体衝撃力等に関する調査研究も継続して行う。