<背景と目的>
公益社団法人土木学会の鋼構造委員会は,1971年の発足以来,数々の小委員会を立ち上げて土木分野における鋼構造,および合成構造に関する研究,調査を行い,学術・技術の進展に貢献してきました。それらの成果を踏まえて,2007年に「鋼・合成構造標準示方書」の「総則編・構造計画編・設計編」を制定,その後,「耐震設計編」,「施工編」,「維持管理編」を制定,発刊しました。
災害の激甚化や地球温暖化など,土木構造物を取り巻く環境は常に変化していることから,土木構造物に求められる性能やその設計方法も常に変化していきます。この変化に対応しながら,低廉で良質な土木構造物を効率的に整備・維持管理していく必要があることから,土木学会が発行する示方書は常に最新の知見や技術を取り入れる必要があると考えられます。そのため,鋼構造委員会の発刊する示方書もある程度の周期で改定することを原則としています。「鋼・合成構造標準示方書総則・設計編」は2022年度に2回目の改訂を行い,発刊いたしました。
この度,2030年に3回目の改定をすることを目標に,新たな体制で「鋼・合成構造標準示方書総則・設計編小委員会」を設立することになりました。委員について公募は行わず,幹事会で産官学のメンバーを選定して依頼させていただくことになりました。2025年4月より活動を開始する予定です。
<活動期間>
2025年4月~2030年3月(5年間、予定)
2025年5月7日 第1回小委員会 議事次第