供用後30年以上経過した鋼構造物の性能の低下が喫緊の重要課題となっており,それらの長寿命化対策が強く要求されている.しかしながら,損傷した構造物の性能回復に対する基本姿勢は十分には検討されていない.また,性能回復対策を施してもその効果の評価は,維持管理上極めて重要であるにもかかわらず難しい状況にある.このような状況に鑑み,本小委員会では,腐食した鋼構造物の性能回復技術に関する従来の補修・補強施工実績を調査し最近の成果をとりまとめるとともに,性能回復設計の基本概念および性能回復効果の評価法について議論し,老朽化した鋼構造物の長寿命化のための基礎資料を提供することを目的として活動する.
具体的な委員会活動は,以下の通りである.
2010年7月~2013年5月の3年間を予定