近年、日本では火山活動が比較的静穏ですが、海外ではアイスランドのレイキャネス半島、カナリア諸島ラパルマ、ハワイのキラウエア火山、イタリアのエトナ山などで大規模な噴火が発生し、溶岩流や火山灰の被害が報告されています。
各国では、どのような噴火によりどのような影響があったのかを紹介するとともに、火山災害を防ぐあるいは減らすために行われた取り組みの事例を紹介します。数値シミュレーションなどの火山工学的手法が活用され、アイスランドでは溶岩流向制御の成功事例に注目が集まっています。基調講演をお願いした中田先生は、溶岩流下中のまさにそのタイミングで視察をされています。
本セミナーでは、海外の最新事例と国内の研究動向を紹介し、日本の火山防災への応用を考えます。溶岩流対策、火山ガス・降灰の影響、シミュレーション技術など、多角的な視点から議論を深めます。火山災害対策に関心のある皆様のご参加をお待ちしております。
プログラム(タイトルは修正する場合があります)
時間 | 講演タイトル | 講演者(所属) |
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13:00~13:05 | 開会あいさつ | 委員長 |
13:05~13:25 | 海外の火山噴火と火山工学対応 -2021年ラ・パルマ島の噴火- | 千葉達朗(アジア航測) |
13:25~13:45 | ハワイ島キラウエア火山の噴火と溶岩流災害 | 安井真也(日本大学) |
13:45~14:25 | 基調講演: アイスランドの噴火と溶岩流対策を中心に | 中田節也(防災科学技術研究所) |
休憩 | ||
14:35~14:55 | 国内外における溶岩流対策の実例 | 池田暁彦((一財)砂防・地すべり技術センター) |
14:55~15:15 | 火山災害シミュレーションの進歩-特に土石流・泥流について- | 竹林洋史(京都大学防災研究所) |
15:15~15:35 | 火山災害シミュレーションにおけるオープンソース・データの利用と課題 | 佐々木寿(アジア航測) |
休憩 | ||
15:45~16:05 | 火山ガス災害の対策と課題 | 小野秀史(エイト日本技術開発) |
16:05~16:25 | 建築分野からみた降灰の影響 | 久保智弘(山梨県富士山科学研究所) |
16:35~16:55 | パネルディスカッション | 講演者全員 |
16:55~17:00 | 閉会のあいさつ | 副委員長 |
参加費:無料
方式:現地参加およびZoom参加(リモート質問はチャット対応)
現 地 参 加 → https://www.jsce.or.jp/events/form/3824031
オンライン参加 → https://www.jsce.or.jp/events/form/3824032
CPD受講証明書は、以下の要件を満たした方に発行されます。
■注意事項