近年,激甚化する自然災害によって日本各地で大きな被害が生じており,レジリエントな社会の実現が叫ばれています.一方で,我が国は人口減少社会に突入しており,より効率的な防災・減災システムの実現が期待されます.そのような背景の下,近年技術的発展の目覚ましいAI・IoT技術を防災・減災のシーンに利活用するための研究開発・導入が進められています.しかしながら,多くの防災・減災分野の技術者にとってAI・IoT技術は不慣れであり,これらを利活用したシステム導入・構築にあたっては各種の技術的障壁が存在すると考えられます.
そこで,本セミナーでは防災・減災分野に携わる技術者を主な対象として,AI・IoT技術の基礎理論から,AIシステムの開発方法,さらにはAI・IoT技術を活用した研究動向を各方面の専門家に解説頂き,それらをオンデマンド型教材として提供することと致しました.また,オンデマンド教材を補助する形で対面講習会も東京・滋賀の2会場で実施し,オンデマンド教材に続く前段としてプログラミング環境構築のフォローや教材内容の補足解説を実施します.
また,当セミナーは近年のAI技術に関する基礎的な事項や同技術の防災への応用事例を包括的に解説した書籍「AI×防災 データが紡ぐ未来の安心・安全、電気書院」を参考書としており,同書籍と併せて学習をいただくことで,防災・減災に向けた新たな技術への理解が深まることが期待されます.
主催:地震工学委員会 防災・減災への AI・IoT 技術の利活用に関する研究小委員会
7/24更新:オンデマンド講座のカリキュラムを一部修正しました.また,各講座の講師名を追記しました.
【形式】
・対面およびオンデマンド
(対面の際は,ノートPCをご持参ください.)
・本セミナーはオンデマンド講習会が本体となり,対面講習会は任意で参加可能な補助的な扱いとなります.
※申し込みの際に,対面・オンデマンド両方への参加とオンデマンドのみのいずれかの参加形態(参加費は同一)を選択いただけます.
【定員】
・対面講習会+オンデマンド講習会 各会場40名
・オンデマンド講習会のみ 制限なし
【参加費】
・土木学会会員・・・3,000円
・非会員・・・6,000円
・学生・・・1,000円
※対面講習会の際に,出版社より書籍「AI×防災 データが紡ぐ未来の安心・安全、電気書院」を2割引で販売致します(割引後価格2,000円+税)
【申し込み方法】
下記URLの土木学会行事申し込みフォームよりお申し込みください.
https://www.jsce.or.jp/events
【CPD登録】
本セミナーは土木学会CPD認定プログラムです.(JSCE23-0761:8.0単位)
CPD 受講証明の発行に際して,セミナーを通して得られた所見(学びや気付き:100文字以上)下記リンク先よりご提出ください.(締め切り:10月7日)
なお,CPD単位はオンデマンド講座の受講に対して発行され,対面会場でのセミナーはCPD対象となりませんのでご注意ください.
※CPD システムへは,受講者の皆様より自己登録をお願いいたします.受講証明書は2023年12月末頃までにご登録のメールアドレス宛にお送りします.
受講者アンケート
対面講習会
【日時・会場】
※同一内容のセミナーを2会場で実施致します
・2023年8月3日(木)立命館大学びわこ・くさつキャンパス コラーニングハウスI C103(リンク先内地図19番)
・2023年8月9日(水)土木学会講堂
※立命館大学には駐車施設がありません.当日は公共交通機関をご利用ください.また,喫煙施設も構内にありません.何卒ご承知おきください.
【スケジュール】
時間 |
内容 |
講師 |
9:30-10:00(30分) |
開会挨拶 |
古田 均(関西大学) |
10:00-11:00(60分) |
プログラミング環境の構築 |
戸田 圭彦(JIPテクノサイエンス(株)) |
11:00-12:30(90分) |
Pythonプログラミング概論 |
宮本 崇(山梨大学) |
12:30-13:30(60分) |
休憩 |
|
13:30-15:30(120分) |
AIプログラミング入門 |
野村 泰稔(立命館大学) |
15:30-16:15(45分) |
AIによる画像解析と応用事例 |
宮本 崇(山梨大学) |
16:15-17:00(45分) |
データ同化と応用事例 |
伊藤 真一(立命館大学) |
17:00-17:10(10分) |
閉会挨拶 |
北原 武嗣(関東学院大学) |
オンデマンド講習会
【視聴期間】
2023年8月1日~2023年9月30日
【視聴方法】
詳細は後日にこちらのページを更新する形で御案内いたします⇒申込後の参加券メールに視聴方法の詳細を掲載しております.
【コンテンツ】
内容 |
講師 |
時間(分) |
1.AI開発環境の構築法 |
戸田 圭彦(JIPテクノサイエンス(株)) |
60 |
2.Pythonプログラミング概論(1) |
宮本 崇(山梨大学) |
80 |
3.Pythonプログラミング概論(2) |
宮本 崇(山梨大学) |
40 |
4.PythonによるAIプログラミング入門(1) |
党 紀(埼玉大学) |
40 |
5.PythonによるAIプログラミング入門(2) |
党 紀(埼玉大学) |
40 |
6.AIの衛星画像処理への応用事例 |
丸山 喜久(千葉大学) |
20 |
7.AIの耐震解析への応用事例 |
松田 泰治,梶田 幸秀(九州大学) |
40 |
8.AIの地震動予測への応用事例 |
久保 久彦(防災科学技術研究所) |
40 |
9.地震工学におけるIoTの活用事例 |
中田 成智(徳島大学) |
40 |
10.データ同化の構造工学への応用事例 |
野村 泰稔(立命館大学) |
40 |
11.データ同化の地盤工学への応用事例 |
伊藤 真一(立命館大学) |
40 |