20210802:販売が開始されました
<<新刊紹介>>
地盤は悪夢を知っていた
-地盤に残る地震痕跡-
公益社団法人 土木学会 地震工学員会
地盤と地形に刻まれた地震・災害痕跡データの公開促進小委員会 編
代表執筆 小長井 一男(東京大学名誉教授) 著
地盤を構成する土は磁気記憶装置のような履歴材料であり、過去の災禍を記録している記憶媒体とみることができる―――地盤、地形に残された地震痕跡を科学的に分析すれば、身の周りの土地で起こり得る災害のリスクばかりでなく、その土地がもたらす日常の恩恵にも思い至ることができます。
公益社団法人土木学会地震工学委員会の「地形に残された地震痕跡データの集約と活用に関する研究小委員会」(委員長:小長井一男)では、将来起りうる災害のリスク評価に地盤、地形に残る地震痕跡のデータを役立てるため、これらを公開することを目的に活動してまいりました。そして、その活動を引き継いだ「地盤と地形に刻まれた地震・災害痕跡データの公開促進小委員会」(委員長:池田隆明)では、これらの「地盤、地形に残る痕跡」を公開する場として書籍の編集を企画し、本書を発刊するに至りました。
本書では、地震の起こった年代を過去にさかのぼりながら、百人一首などの歴史的な内容から最新鋭のリモートセンシング技術で得られた情報まで至る幅広いデータを用いて、地震痕跡にまつわるエピソードの科学的な謎解きを試みています。身近な地盤や地形の成り立ちとそこに残された地震痕跡、それらが物語る警告ばかりでなく私たちが享受してきた恩恵にも思いを巡らせながら、身の回りの防災を考えることができます。
防災関係に携われている研究者、技術者、関係者の方々はもとより、身の回りの防災に対して関心をお持ちの方にも是非お薦めしたい必読一冊です。
本書を紹介する動画を下記のアドレスで公開しております。力作ですので是非ご覧下さい!
https://www.youtube.com/watch?v=mUnuOVw2IQA
・発 刊 日 :2021年7月31日(土)
・販売開始:2021年8月2日(月)
https://www.jsce.or.jp/publication/detail/detail.asp?id=3274
・定 価:935円(本体850円+税10%)
会員特価:850円(税込)
・10月頃に講習会を開催予定
※本書のフライヤーを下記より取得頂けます。周囲のご興味のある方への紹介等にご活用頂ければ幸甚です。
フライヤー両面印刷版.pdf