橋梁をはじめとして様々な土木構造物に甚大な被害が生じた兵庫県南部地震から16年が経過しました。兵庫県南部地震による震災経験を基に、橋梁の耐震設計では、大地震時に実際に生じ得る地震動と構造物の非線形挙動を適切に考慮した上で、構造物のじん性や保有耐力に基づいて耐震設計を行ういわゆる地震時保有耐力法に基づく耐震設計体系の重要性が認知され、土木学会地震工学委員会においても、平成8年に「地震時保有耐力法に基づく耐震設計法の開発に関する研究小委員会(平成8~12年度)」を設立しました。また、その内容の重要性から本研究小委員会は第Ⅱ期(平成13~17年度)、第Ⅲ期(平成18~22年度)と活動が継続されてきたところです。
そのような中、近年、土木構造物の耐震設計が性能をベースとした体系へと移行してきています。多様な性能ニーズに対応した耐震設計技術を構築していくためには、今後研究すべき課題がまだ多く残されています。このような背景を踏まえ、地震工学委員会では、「地震時保有耐力法に基づく耐震設計法の開発に関する研究小委員会」の名称を改め、平成22年度からは「性能に基づく橋梁の耐震設計法に関する研究小委員会」として活動を継続しています。
これまでの研究小委員会として重要な活動の一つとして、「地震時保有耐力法に基づく橋梁等構造物の耐震設計に関するシンポジウム」が挙げられます。このシンポジウムは、平成10年1月に第1回を開催して以降、毎年度実施しており、これまでに13回のシンポジウムが開催されていますが、橋梁の耐震設計に関する最新の研究情報や実務事例等が集約された有用な資料となっています。本研究小委員会では、これまで13回にわたって開催されてきた本シンポジウムの役割の重要性を踏まえ、今後も継続して開催していく計画としています。
今般、「第14回性能に基づく橋梁等の耐震設計に関するシンポジウム」を下記のとおり開催することにしました。橋梁をはじめとした土木構造物の耐震設計に関わる研究者や設計実務に従事する技術者をはじめ、多くの方々にご参加いただきたくご案内申し上げます。
1.主 催:土木学会・地震工学委員会・性能に基づく橋梁の耐震設計法に関する研究小委員会
2.期 日:2011年6月8日[水]・9日[木]
3.会 場:土木学会講堂とA・B会議室
4.参加費:正会員8000円/人,学生会員6000円/人,非会員12000円/人(講演論文集代を含む)
5.募集論文のテーマ
①震害,②地震活動度および地震危険度,③地震動および地盤特性,④土の動的性質と地盤の安定性,⑤地盤-構造物系の相互作用,⑥構造物と構造要素の実験,⑨構造物の地震応答,⑩免震・制震,⑪耐震設計および耐震設計基準,⑫耐震診断・耐震補強,⑬地震リスクマネジメント,⑭津波
6.論文発表申込
以下の5項目をA4判用紙(スタイル自由)に明記し申し込んでください。採否は,性能に基づく橋梁の耐震設計法に関する研究小委員会にご一任願います。
①題目,②著者および所属(複数の場合は発表者に○をつける),③勤務先住所,④電話およびFAX番号,電子メールアドレス,⑤論文内容要旨(300字程度)
7.論文申込締切:2011年3月31日[木]
8.論文提出期間:2011年4月1日[金]から2011年5月10日[火]
論文原稿は1編最大8ページとし,必ず偶数ページとしてください。完全版下原稿をA4判でオフセット印刷します。原稿書式は,本ページ下の添付よりダウンロードできますので,書式に従い完全版下原稿を作成してください。発表時間は1編あたり10分程度を予定しています。
論文掲載料は無料ですが,シンポジウム参加費を徴収します。
9.プログラム概要
2011年5月末に,本ホームページに掲載する予定です。
10.参加方法:当日会場で参加費をお支払いの上,ご参加ください。
11.論文申込先/論文提出先
土木学会地震工学委員会・事務局 尾﨑 史治
〒160-0004 新宿区四谷1丁目(外濠公園内)
E-mail:fumiharu-ozaki@jsce.or.jp TEL:03-3355-3559/FAX:03-5379-0125
12.問合先:(株)長大 矢部正明(yabe-m@chodai.co.jp)
添付 | サイズ |
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第14回シンポ原稿書式.pdf | 560.31 KB |
第14回シンポ原稿書式.doc | 76.5 KB |