コンクリート委員会 255石炭ガス化スラグ細骨材を用いたコンクリートの設計・施工研究小委員会サイトへようこそ!
石炭ガス化複合発電(Integrated coal gasification combined cycle, IGCC)から排出される石炭ガス化スラグの発生量は、至近に年間十数万トンに達し、将来的にはIGCCの普及拡大によって更なる増加も見込まれます。
石炭ガス化スラグをコンクリート用細骨材として使用することによって、天然の砂や岩石(砕砂原料)の採掘量が削減され、環境破壊を抑制することができます。また、地域によっては、骨材資源の安定供給によって土木建築工事やコンクリート二次製品等の費用削減など経済効果も期待されます。
石炭ガス化スラグ細骨材は、2020年10月にJIS A 5011「コンクリート用スラグ骨材」の第5部として品質規格が規定され、次なるステップとして、自治体・建設業界等のユーザーに利用方法などその標準を浸透させる方策が求められています。
本委員会では、石炭ガス化スラグ細骨材を用いたコンクリートの標準化に資する調査・研究を行うとともに、有効利用の拡大・定着に不可欠な土木学会の設計・施工指針を策定することを目的として活動をしています。