構造工学委員会 構造物ヘルスモニタリングにおける意思決定手法研究小委員会サイトへようこそ!
1.小委員会設置の趣旨と活動概要
近年,社会基盤施設の老朽化は大きな問題となってきており,笹子トンネルの崩落事故に見るまでもなく,構造物の劣化による損傷が数多く顕在化してきている.このような状況のもと,社会基盤システムの維持管理・更新を土木学会として「社会インフラ維持管理・更新検討タスクフォース」にて検討が続けられている状況である.
構造工学委員会では,土木構造物共通示方書や「土木構造物のライフサイクルマネジメント研究委員会」などにおいて,材料に特化しない維持管理のあり方を従来から検討されてきている.さらに,H25年度からは,「橋梁の維持管理システム研究小委員会」が立ち上がり,橋梁の点検から維持管理に至る具体的手法の確立に関しても検討が始められるところである.
一方,維持管理において,構造物の劣化や損傷を効率的かつ高精度に実施することは極めて重要な課題である.この観点から構造ヘルスモニタリングは従来から注目を集めており,構造工学委員会にも,「橋梁振動モニタリングとその標準化研究小委員会」,「構造物健全性評価システム研究小委員会」などでヘルスモニタリング手法の検討が実施されてきている.その他応用力学委員会「社会基盤センシング技術研究小委員会」,土木情報学委員会「センサ利用技術小委員会」などでも社会基盤施設に対するセンシング技術やセンサ利用技術が検討されている.これらの活動を通して,センサの精密化や小型化,センシングやモニタリング技術・手法の高度化などが図られている.
しかしながら,ヘルスモニタリングを実際に適用するには,健全度評価に係わるモニタリング結果(データ)のばらつきやデータに含まれるノイズの影響,十分な質と量のデータ蓄積の必要性,センシング・モニタリング結果の周辺環境依存性,複数のモニタリング項目への対応の困難さ,などの課題も残されている.そこで,信頼性理論,パターン認識やソフトコンピューティング手などを活用した意志決定の方法を研究し,ヘルスモニタリングによって構造物の健全性評価から対応策の検討までのフローを円滑に実施できるような手法を構築することを目的とする.
最終的には,構造物の目視点検や打音検査,非破壊検査手法など,種々の構造物健全度評価手法にまで拡張可能な意志決定フローの構築が望まれるが,当面は,構造ヘルスモニタリング,特に,橋梁の振動計測データ(交通振動,微動,起震機による振動,起震車etc.)を主要な検討対象とする.
2.委員名簿
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氏名 |
所属 |
委員長 |
北原武嗣 |
関東学院大学 |
副委員長 |
金哲佑 |
京都大学 |
幹事長 |
山本亨輔 |
筑波大学 |
幹事 |
大竹雄 |
新潟大学 |
委員 |
秋山充良 |
早稲田大学 |
委員 |
岩崎初美 |
(株)IHI |
委員 |
上半文昭 |
鉄道総合技術研究所 |
委員 |
門田峰典 |
(株)オリエンタルコンサルタンツ |
委員 |
慈道充 |
阪神高速道路技術センター |
委員 |
玉井誠司 |
清水建設株式会社 |
委員 |
中野聡 |
(株)福山コンサルタント |
委員 |
長山智則 |
東京大学 |
委員 |
西尾真由子 |
横浜国立大学 |
委員 |
深田宰史 |
金沢大学 |
委員 |
松本泰尚 |
埼玉大学 |
委員 |
光川直宏 |
(株)建設技術研究所 |
委員 |
宮森保紀 |
北見工業大学 |
委員 |
森伸一郎 |
愛媛大学 |
委員 |
吉岡夏樹 |
駒井ハルテック |
委員 |
吉田郁政 |
東京都市大学 |
委員 |
渡邊学歩 |
山口大学 |
委員 |
宮村正樹 |
(株)福山コンサルタント |
委員 |
関屋英彦 |
東京都市大学 |
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3.WG構成
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WG1 |
WG2 |
WG3 |
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維持管理フローの作成 |
SHM実施事例の収集と現状 |
意思決定手法,分析の高度化 |
WG主査 |
山本亨輔 |
北原武嗣 |
金哲佑 |
メンバー |
金哲佑 |
山本亨輔 |
北原武嗣 |
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北原武嗣 |
金哲佑 |
山本亨輔 |
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岩崎初美 |
長山智則 |
西尾真由子 |
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玉井誠司 |
深田宰史 |
上半文昭 |
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吉岡夏樹 |
光川直宏 |
森伸一郎 |
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大竹雄 |
宮森保紀 |
吉田郁政 |
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秋山充良 |
関屋英彦 |
渡邊学歩 |
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門田峰典 |
松本泰尚 |
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慈道充 |
宮村正樹 |
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中野聡 |
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