道路交通の発達に伴い誕生した遮音壁は、北米やヨーロッパで様々なタイプが開発されています。日本でも、高速の移動を目的とする道路や鉄道沿線をはじめ、様々な場所でコンクリートや金属を主体とする遮音壁の設置が進められています。一方、社会情勢の変化に伴い、遮音壁に元来要求されている遮音性のほかに、景観配慮や環境保全といった新たな価値観を付加する重要性が認識され始めています。
木材工学委員会の道路付帯施設に関する研究小委員会では、新たな価値観の一つとして木製遮音壁を取り上げ調査・研究を進めてきた結果、個別要素に関して一定の成果が得られ始めたものの、利用者の立場を含めた分野横断的な議論に展開するには至っていないのが実状でした。
このような背景を踏まえ、各分野における遮音壁に関するこれまでの技術動向を振り返るとともに、今後の可能性を探る取り組みとして「これからの遮音壁について考える」と題するシンポジウムと最近開発が進められている木製遮音壁を対象とした現地検討会を今回企画しました。
・名称:公開シンポジウム「これからの遮音壁について考える」
・主催:公益社団法人土木学会(担当:木材工学委員会)
・日時:2014年10月21日(火)13:00~17:30
・会場:松本市あがたの森文化会館 本館2階 大会議室(2-8) (松本市県3丁目1番1号)
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/sisetu/kyoiku/agatanomorikaikan.html
・参加費:無料、但し、参加にあたっては、テキストの購入が別途必要(テキスト代:2000円)
・講演内容:(今後の一部変更の可能性あり)
・これからの遮音壁について考える (独)森林総合研究所 加藤英雄
・遮音壁に関する取り組み、これまでとこれから
・高速道路における取り組み 中日本高速道路㈱ 山本洋敬
・鉄道施設における取り組み JR東日本コンサルタント(株)石川聡史
・木材の使い方、これまでとこれから
・屋外で木材を使うということ (独)森林総合研究所 桃原郁夫
(木材の特徴と保存処理における留意点)
・加工処理木材を使う取り組み 防腐合板推進協議会 山口秋生
(防腐合板を用いた遮音板の開発)
・地域での取り組み、これまでとこれから
・群馬県における事例紹介 群馬県林業試験場 町田初男
・長野県における事例紹介 長野県林業総合センター 柴田直明
・総合討論
※シンポジウム終了後は、松本市内で懇親会を予定しています。
・日時:2014年10月22日(水)8:30~12:00
・参加費:3000円
・主な見学場所:伊那ICランプの新設木製遮音壁(計64m) 吸音壁はランプ側からも見学の予定
飯田IC南の設置後29年経過となるカラマツ製遮音壁(200m) 側道側からを予定
※貸し切りバスで移動します。(松本駅を8時30分に出発の予定)
・日時:2014年10月22日(水)13:00~15:00
・会場:飯田市内
・内容:製造・施工・発注者から見た課題と提案,将来性等の普及に向けた意見交換
※原則として、遮音壁の現地検討会に参加された方が対象の企画です。
松本市内には、多くの宿泊施設があるので、各自での手配をお願いします。また、22日の現地検討会に参加される方は、松本駅周辺の宿泊施設が便利です。
申込はこちらから(http://www.jsce.or.jp/event/active/information.asp)
行事コード:39403 公開シンポジウム「これからの遮音壁について考える」
行事コード:39404 「これからの遮音壁について考える」現地検討会
・10月21日の公開シンポジウムのテキスト代は、参加費となっています。ご注意下さい。
・公開シンポジウムのテキスト代や現地検討会の参加費は、「振込払い」でお願いします。なお、請求書をお送り致します。
(本企画に関する問い合わせ先)
〒305-8687 茨城県つくば市松の里1
(独)森林総合研究所 材料接合研究室 (担当:加藤英雄)
電話:029-829-8308(直通) FAX:029-874-3720(代表)
添付 | サイズ |
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木製遮音壁シンポ・見学会の案内(最終修正版).pdf | 134.89 KB |
1022現地検討会日程(確定版).pdf | 59.49 KB |