論説委員 藤野 陽三 横浜国立大学
土木学会は会員総数が最近増加し,4万に迫っており,工学系では2番目の規模の学会となっている.しかし,学関係の会員はその1割強に過ぎず,以前からみればその比率は大幅に下がっている.「学会」という日本独特の名称のためもあり,その活動はとかく学術が中心になりがちである.会員の大多数は実務に携わるごく普通の土木技術者であり,土木学会が同志,同好の集まりという認識に立てば,会員同士が情報を交換し,人とのネットワークが拡がるような,広く開かれた集いの場を全国に展開していくのが,これからの学会活動の一つの姿のように思う.
(2014年7月版)
第86回論説(1) 【シリーズ】「50年後の国土への戦略」 将来に向けての学会活動のあり方 ―ひとつの提案―
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