論説委員 二羽 淳一郎 東京工業大学
巨大地震に対するわが国の備えは被災の度に強固なものとなってきている。しかしながら、毎年必ず発生する台風や集中豪雨などの風水害に対する備えは、死者や行方不明者が毎年必ず生じていることからみても十分とはいえない。一方、例えば、鳥インフルエンザ等に対しては、国やマスコミは過剰なまでの防疫に取り組んでいる。世界最先端の科学技術を誇るわが国において、死者や行方不明者が毎年必ず生じている風水害に対して、われわれはもっと真摯に考えていくべきではないだろうか。
(2014年6月版)
第85回論説(2) 風水害に対する国土の脆弱性へのさらなる対応を
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