論説委員 島谷 幸宏 九州大学
50年後の国土への挑戦を水の観点から展望する。将来の人口減少をベースに、3.11災害後の社会のパラダイム転換を受けて、水の管理システムは、大きく変わる必要がある。災害時への対応、維持管理コストなどから、長い距離をパイプでつなぐシステムから、オンサイト型・分散型の仕組みへの転換が必要である。人口が減少する過程において対応に柔軟性がある。水の供給、洪水処理、汚水処理をコミュニティー単位でマネジメントする仕組みを構築する。雨水貯留は主要なアイテムであるが民間の協力が必須であり、水のマネジメントへ住民が主体的に関係することが必要である。
(2012年10月版)
第65回論説(1) 【シリーズ論説】「50年後の国土への戦略」コミュニティーに基づいた、分散型の水インフラの構築
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