★所在地★ 島根県隠岐郡隠岐の島町
★概要★
福浦隧道は、明治期に地形条件の厳しい隠岐の島の海岸沿いに掘られた二つの素掘り隧道で、自然条件の風景に溶け込んでいる。
離島という厳しい自然条件の中で、当時の集落と集落を結ぶ生活に直結した土木施設であった。
初代は明治初期、二代目は明治31年に完成したものであり、当時において手掘りで曲がったトンネルを掘ることは高い技術力をうかがうことができる。
昭和50年に旧五箇村・都万村間の県道改良事業に伴い、二代目は拡幅等の手入れが行われ、当時の姿から若干姿を変えている。
また、現在は長年の風化により、車両通行止めとなっているが、ウォーキングイベントのコースなどに利用されているが、観光客も定期的に訪れており、島の観光資源一つとして有効に活用されている。
名 称 | 付帯情報 | 形 式 | 諸 元 | 完成年度 | ランク |
福浦隧道(初代・二代目) | (初代)(二代目) 廃道(トンネル部分のみ人の通行可) 一般道(閉鎖中) |
素掘トンネル (練積ポータル) |
(初代) 長さ:7.5m、4.2m 幅1.3m、1.8m (二代目) 長さ:121m 幅:3.5m |
(初代)明治初期 (二代目)明治31年 |
B |
★受賞理由★ 明治期に壱岐の島町北西に掘られた二つの素掘り式隧道は、自然景観のあった国内最古級の近代度土木遺産である。
★管理者★ 島根県隠岐の島町
★アクセス★
JR山陰本線「松江駅」から路線バス「七類港」(約40分) 船で「西郷港」(フェリーで約2時間20分・高速船約1時間10分) 車で30分
★用語解説★ 隧道とはトンネルを意味する。