★所在地★ 鳥取県日野郡江府町
★概要★
(旧)江尾発電所は、山陰電氣株式会社(現中国電力株式会社)によって大正8年に建設された。
ルスチカ仕上げの石材やアーチ型の窓、バットレス風の付け柱など装飾的なデザインになっており、全国で現存する石造発電所11件のうちの一つとして、今でもその外観を保っている。
電力施設としては平成2年まで稼働していたが、中国電力株式会社から江府町へ譲渡され、以降は町の倉庫として使用されていた。その後、江府町で江尾発電所の産業遺産としての価値が見直され、平成19年3月には「とっとり産業遺産シンポジウム」の会場として使用するなど、近代化を支えた重要な遺産として活用されている。
名 称 | 付帯情報 | 形 式 | 諸元 | 完成年度 | ランク |
(旧)江尾発電所 | 倉庫 (山陰電気→中国電力) |
石建造物 (数寄屋根、越し屋根) |
大正8年→ 平成2年廃止(江府町へ譲渡) |
A |
★受賞理由★ 現存する数少ない石造発電所で、装飾的な外観を留めている。
★管理者★ 鳥取県江府町
★アクセス★ JR白備線「江尾駅」から徒歩約25分
★用語解説★
ルスチカとはrustica(イタリア語)rustic(英語)となり「ルスティカ」正しく、粗野な、荒造りな、などの意味合いがあります。
石の表面がゴツゴツとしたままで角は整形している状態の仕上げのことです。