★所在地★ 鳥取県八頭郡若桜町
★概要★
若狭橋は、昭和8年に着工、翌9年7月に完成した鉄筋コンクリート8径間のアーチ橋であり、当時四万円の工事費と約1年の工期により完成させている。
また、本橋は、兵庫県を結ぶ産業、交通に一躍を担う施設として地元の期待を大いに受け、当時の鳥取県知事等を招き盛大に竣工式が催されたようである。
景観の面から見ても本橋は、鬼が城の山々の下、白亜のモダン橋(3連の美しいヴォ-ルド・アーチ)が出現し、桜と鯉の名所、若狭町に新たな名所ができたと当時報じられている。
戦前の橋梁で3連という規模のアーチ橋は県下でも例がなく、貴重な遺産といえる。
平成19年9月には、登録有形文化財(建造物)に登録されました。
名 称 | 付帯情報 | 形 式 | 諸 元 | 完成年度 | ランク |
若桜橋 | 県道・若桜 停留場線 /八東川 |
RC開腹アーチ (ヴォールド+板) |
長さ:83.3m スパン:28.0m |
昭和9年 | B |
★受賞理由★ 鬼ヶ城の山々に映える3連の美しいヴォ-ルド・アーチ橋である。
★管理者★ 鳥取県(県土整備部)
★アクセス★ JR因美線「郡家」 乗り換え 若狭鉄道「若狭駅」(30分) 徒歩(約15分)
★用語解説★
ヴォールドとは、アーチを平行押し出した形状(かまぼこ型)を特徴とする天井様式および建築構造の総称である。
日本では「穹窿(きゅうりゅう)」と訳される。