- ●プロジェクトの特徴
- 紙屋町地下歩道は、平成元年度に紙屋町地下空間整備モデル事業として、広島新交通システムアストラムラインと同時にスタートした事業であり、平成8年2月には本体工が概成した。引き続き平成8年度から紙屋町地下街の本格的な工事に入る。
紙屋町地下歩道は、アストラムライン県庁前駅と本通り駅間(L=225m)を幅員B=14mで結んでおり、紙屋町地下街の公共地下歩道として位置づけられる。
現場は、国道54号と県道広島海田線が交差する幹線道路であり、一日の自動車交通量が約6万台/12h・歩行者量約13万人/12hの他、路面電車も走行しており、これらの交通及び沿道への影響を考慮して、夜間施工が主体の工事となった。
また、地盤も砂・シルト・粘土等軟弱な沖積層が約20m程度堆積しており、地下水位も高く下層では被圧地下水となっていることから、薬液注入による地盤改良で地下水を制御する工法を実施した。
特に紙屋町交差点では、国内では事例の少ない二重円形土留工法を採用するとともに情報化施工による施工管理を実施した。
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