土木界では、担い手確保、生産性の向上が喫緊の課題となっており、国土交通省(i-Construction)や日本建設業連合会等の活動が展開されています。
土木学会でも、今年度、「現場イノベーションプロジェクト~次世代に繋ぐ生産現場のあり方~」と題する特別タスクフォース(委員長:田代民治会長)を設置しました。
産官学一体となった学会の特徴を生かし、特に、技術基準・設計、研究・教育等の面から、次世代に引き継ぐべき生産現場のあり方を検討し、その第一歩を踏み出すこととしています。
【重点テーマ】
- コンクリート構造物の生産性・安全性向上技術(PCa化等)の導入促進
- 「生産性および品質向上のためのコンクリート構造物の設計・施工研究小委員会」の成果の展開(示方書改訂、全国講習、現場適用へ)
- プレキャスト化等を先行例とした品質・安全性の向上、現場管理の信頼性向上など付加価値の定量評価法の開発及びそれらの評価を考慮した発注システムのあり方検討
- ICT・ロボット等、次世代建設技術の実用化・普及を支える研究・教育の拡充
- 次世代建設技術に関する土木情報学及び建設ロボットの学際的調査研究
- 「土木情報学」テキスト(編纂中)の発刊、主要大学土木系学科への展開
- 情報化施工等に関する教育素材(動画等)の収集・作成、講習会等の実施
- 異業種・海外を含めた学会外との連携強化、先端技術情報の収集・発信
- 女性や若手、シニアを含めた担い手の確保、土木界の裾野拡大
- 教育の場との連携(現場見学会、出前授業、教育素材の収集・提供等)
- 土木界に女性や若手を取り込むための活動(交流イベント等)
- 土木界における働き方の多様性の紹介による次世代技術者の育成